盛岡タイムス Web News 2014年  1月  26日 (日)

       

■  〈ジジからの絵手紙〉55 菅森幸一 「国民体育大会」

     
   
     

 今では白鳥やカモが群れ遊ぶ「高松の池」が国体会場だったなんて君たちは信じられるかい? 昭和23年1月、第3回国民体育大会スケート競技の部が盛岡で開催され、会場は紛れもなくこの高松の池だったんだよ。当時はよほど寒かったのか、それとも池全体が完全結氷する何か特別な理由があったのか知らないが、見事に会場は凍りつき大勢の選手や観客が詰め掛けても池の氷はビクともしなかったんだ。

  今と同じようにスピード・アイスホッケー・フィギュアと三種目だが、スピードのリンクは氷上の雪をホウキではいてトラック状にならしたもので、役員の人たちがスケートで削れた氷片を絶えず掃き清めているのが印象的だった。アイスホッケーのリンクは氷上に木の板で囲いをしただけでフィギュアと兼用だった。壮絶なゲームの途中で観客の中にパックが飛び込むのは日常茶飯事で危険極まりないが、観客も慣れたものであまり問題にしなかった。選手も今のようにヘルメットやフェースマスクなどの防具を着けている人は皆無だったから、血だらけの試合が随所に見られた。岩手にも国鉄盛岡工場などの強いチームがあって、ジジたちは必死で応援したもんだよ。
 


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