盛岡タイムス Web News 2014年  2月  14日 (金)

       

■  旧ポニースクール 施設改修し国際交流も 馬事振興以外の役割付加 15年度以降も存続へ 県予算案に事業費


     
   2014年度以降の存続が決まった馬っこパーク・いわて。緑色の施設は改修工事が必要な管理研修棟  
   2014年度以降の存続が決まった馬っこパーク・いわて。緑色の施設は改修工事が必要な管理研修棟
 

 滝沢市砂込の馬っこパーク・いわて(旧ポニースクール岩手)の土地と建物を所有する県が施設の改修・改築工事費1億8500万円を2014年度一般会計当初予算案に計上したことについて13日、南部盛岡チャグチャグ馬コ保存会を構成する盛岡市と滝沢市、矢巾町の3市町長が達増知事と千葉伝県議会議長を訪問した。県は施設の老朽化が進む中、耐用年数が満了する14年度で貸し付けをやめることを視野に入れていた。保存会は13年2月から施設の存続を県に要望してきた。

  盛岡市の谷藤裕明市長は「厳しい中の対応に感謝申し上げる」、滝沢市の柳村典秀市長は「チャグチャグ馬コ存続の上でも大事な施設。馬コ関係者にとっても今回の決断を高く評価し、これからも頑張っていこうという気持ちになれる」と感謝した。

  達増知事は「うま年に岩手の馬事文化が発展するよう、県としても議会でご理解、承認していただけるよう頑張っていきたい」と応えた。

  予算は青少年関連施設改修事業費。施設の有効活用のため、浄化槽や配電盤、管理研修棟の外壁など、必要最低限の工事を実施したい考え。そのほか、すでに耐用年数を超えている宿舎3棟を取り壊し、新たに約10人が収容できる宿泊施設1棟を整備する。

  工事完了後は、施設全体を隣接する県立大に貸し付け、同大が管理・運営をしていく。団体による馬事関連施設の利用も1年更新の公募で継続する。改築する宿泊施設は、同大が海外協定を結ぶ8カ国12大学の留学生や国内外の研究者の滞在施設として活用。国際交流の活発化も期待される。

  前身の旧ポニースクール岩手は、青少年の健全育成や馬事振興、レクリエーションを目的に1989年4月に開設。約4万平方bの敷地内には管理研修棟や厩舎(きゅうしゃ)、屋内馬場や宿舎などがある。

  2007年4月からは、施設の存続維持のために発足したNPO法人乗馬とアニマルセラピーを考える会(理事長・山手寛嗣松園動物病院長)が借り受け、乗馬やホースセラピーなどの事業を展開してきた。

  現在、施設にはポニーを含む32頭の馬がいる。施設所有馬20頭のほか、チャグチャグ馬コの繁殖用馬など預託馬12頭を受け入れている。この春には、チャグチャグ馬コの繁殖用馬2頭が出産を控えている。

  県の決断を受け、山手理事長(64)は「地道な努力が報われた。使い方によっては、福祉や教育などに幅広く社会貢献ができる。大学のゲストハウス機能がある馬事施設は全国でも珍しい。岩手県から発信できることがうれしい」と歓迎している。


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