盛岡タイムス Web News 2014年  3月  19日 (水)

       

■  県が14年度地価公示 盛岡の住宅地一部で上昇 内陸部では11年ぶり 商業地も下落幅が縮小


 県は2014年の地価公示を19日付官報に公告した。住宅地は県全体の平均変動率マイナス0・9%と13年連続下落、商業地は同マイナス3・5%と21年連続下落した。一方で、住宅地は住宅需要拡大や東日本大震災津波による浸水区域外への移転需要などにより、商業地も長年の地価下落に伴う値頃感から需要が増えるなどして、いずれも下落幅の縮小が続いている。特に盛岡市の住宅地では一部で地価が上昇。内陸部の上昇地点は03年以来11年ぶりとなった。

  地価は広域都市計画などを持つ県内25市町村の標準点181地点を調査。内訳は13年から選定替えした1地点を除く住宅地124地点、商業地53地点、工業地3地点。

  住宅地の平均価格は1平方b当たり3万2200円、商業地は6万9600円、工業地が1万7700円。

  ■住宅地

  住宅地は上昇、横ばいが40地点で全体の32・2%を占め、沿岸で震災の浸水区域外への移転需要が顕著だった13年の2倍に。下落率も3年連続縮小した。上昇率が最も大きかったのは宮古市山口3の7の14(住居表示)で1平方b当たり公示価格4万3600円で変動率9・8%。上昇率上位10地点はいずれも沿岸地域だった。

  盛岡市に絞ってみると、調査全41地点中7地点で上昇。横ばい7地点と合わせると、3分の1を占めた。月が丘1の17の4が5万2200円で変動率2・8%、中堤町30の4が4万3100円で2・1%、津志田西1の3の8が5万5千円で1・5%、山岸6の25の10が4万2700円で1・2%と続く。

  県内の価格水準高位10以内のうち9地点は同市。加賀野1の15の9は7万9700円で前年から変動率ゼロ、28年連続の1位。市内で下落した地点も前年より変動率が縮小している。

  県内で下落率が最も大きかったのは、矢巾町北矢幅第1地割11の3がマイナス9・0%の1万4100円。昨年は下から2番目だった。煙山小学校の隣接地で13年8月の集中豪雨により床上浸水の被害を受けた。盛岡広域でほかに下落率の大きかったのは、雫石町八卦39の3が1万9200円でマイナス5・9%。前年圏外から6番目に入った。

  ■商業地

  商業地は上昇、横ばい合わせて13年の6地点から8地点に微増し、全体の15%だった。うち上昇したのは沿岸4地点で、最大の上昇率は大船渡市盛町字木町3の4が4万3500円で9・6%。横ばいは4地点中2地点が沿岸。下落が8割強を占めるのに変化はないが、下落率は4年連続で縮小した。

  盛岡市を見ると、全20地点のうち上昇はなかったが、横ばい2地点があった。市内の中心商業地である岩銀中の橋支店付近が19万1千円、中央通の岩銀本店前付近が19万4千円で、それぞれ変動がなかった。

  県内の価格水準高位の上位10位はいずれも同市内。大通2の3の5が29万4千円でマイナス2・0と下落したものの、39年連続1位となった。市内の下落地点でも下落率が縮小傾向にある。

  最も下落率が大きかったのは奥州市水沢区中町1の15がマイナス10・6%の5万5700円。中心商業地域だが空き店舗がなく、新規出店もない。盛岡広域では下位10位以内に八幡平市大更や雫石町上町南が前年の圏外から浮上した。

  ■沿岸、全国

  沿岸9市町村の状況を見ると、住宅地は25地点のうち6割の15地点で上昇。平均変動率は2・7%で前年と同じ。同6市町の商業地8地点のうち大船渡市や釜石市、山田町で上昇。浸水被害の小さい地域、幹線道路沿いは需要の高まりで地価が上昇。久慈市と岩泉町は引き続き下落した。

  全国平均は住宅地、商業地とも依然として下落しているものの、下落率は縮小傾向が継続。変動率は住宅地がマイナス0・6%(13年マイナス1・6%)、商業地がマイナス0・5%(同マイナス2・1%)となった。


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