盛岡タイムス Web News 2014年  5月  1日 (木)

       

■  平準化急ぐ流通業 駆け込み需要「反動想定内」 消費税8%から1カ月の盛岡市内 本格復調は夏以降か


     
  増税後1カ月を経た盛岡市内の商店街  
 
増税後1カ月を経た盛岡市内の商店街
 

 4月1日の消費税増税から1カ月経過した。盛岡市内の流通業は、増税前の駆け込み需要の反動を受けてはいるものの、「想定内」との受け止めが大勢を占めている。増税前の状況に戻りつつある店舗も出ているが、本格的な復調には夏までかかるとみられる。大型店や商店街はゴールデンウイークを弾みにイベントを強化し、消費マインドの刺激を図る。消費者は選別の傾向を強めており、増税の余韻は各業界にさまざまな波紋を広げそうだ。

  同市菜園のパルクアベニューカワトクの門口敬文店長は「3月までの駆け込み需要の反動を心配したが、4月は全体で数%ほどのマイナスで落ち着きそう。想定していたより、反動は軽微だ」と振り返る。化粧品などは大幅な反動で推移しているが、カジュアル衣料は好調。門口店長は「化粧品は3月まで大幅増だったので、当然の反動が出ている。カジュアル衣料は、晴天が続き、男女ともに売れ、ゴルフ用の服も売れた。他店にないブランドなどを購入している」と話す。

  同店では5月以降、イベントを中心に販売に力を入れていく。門口店長は「伝統工芸展、北海道展、いわて特産品フェアなど、大型イベントが目白押し。イベントを軸に川徳ならではの付加価値の高い商品を取りそろえ、頑張りたい。化粧品の消費期間は2、3カ月。6月ころから再び動き出すだろう。増税前の状況に戻るのは、夏ころでは」とみている。

  同市青山4丁目の東京インテリア家具盛岡店の鈴木俊明店長は「駆け込み需要で、3月までは売り上げ増となった。その後の反動は今も続いている。反動減は折り込み済みで、想定した範囲内」と、冷静に受け止める。同店は6日まで決算セールを実施。鈴木店長は「格安で在庫品などを販売する。大型家具が売れ出すには、まだ時間がかかりそうだが、これからタイムリーにセールを打ち出し、消費アップにつなげたい」と話している。

  同市大通2丁目のMOSSを運営する岩手自販の山田耕三会長は「増税直後は、来館者も売り上げも減少した。しかし、中旬からは以前の状態に戻りつつある。17年前の値上げとは違い、前ほどの買いだめはない。消費者は節約してはいるが、そろそろ節約も飽き、増税にも慣れてきた。夏ころまでには戻るのでは」とみている。

  同市本宮の盛岡蔦屋書店の小山健一社長は「本は3月には少し駆け込み需要があったので、あまり大きな影響はないと思っていたが、数ポイントの影響はある。CDは消費税にかかわらず、厳しい状態が続いている」と話している。

  盛岡市肴町商店街振興組合ではゴールデンウイーク中、イベントを行う。安保博夫同組合事務局長は「増税後の反動減は、ある程度想定していた。4月の集計はこれからだが、まだ反動減が続いている様子。来街客数も少し減少気味。増税か、デフレのせいなのか判断に苦しむが、継続的にイベントを行い、活性化につなげたい」と話していた。

  同市西仙北の60代の田中昭三さんは、消費者として「増税後は、無駄な買い物はしていない。ただし、必要な物は吟味して買うようにしている」と話す。

  財務省東北財務局盛岡財務事務所の今野信弥所長は、駆け込み需要とその反動について「自動車は2月まではあったが、3月に入ると納車が間に合わず、契約件数の伸びは抑えられた。住宅は9月までの駆け込みが基本で、業種によっても違うが、景気回復により消費者マインドが上昇し、9月以降も底堅い動きはあった」と話している。

 


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