盛岡タイムス Web News 2014年  5月  31日 (土)

       

■ 〈おらがまちかど〉16 山下浩平 矢巾町南矢幅地内 知名度上げた世界大会 移住から21年の平野多佳子さん ちゃぶ台返し産みの親

 

     
  人との出会いが一番の財産と語る平野多佳子さん  
  人との出会いが一番の財産と語る平野多佳子さん
 

 矢巾町南矢幅の平野多佳子さん(50)は、同町で毎年恒例となっている「ちゃぶ台返し世界大会!?」の生みの親で、同大会を主催している産直施設のやはば百笑倶楽部(ショッピングセンターアルコ内)の立ち上げに携わった。北海道出身の平野さんは宮古市で生活した後、1993年4月に矢巾町へ引っ越してきた。消費者目線を生かした産直施設、定番となっている同大会の誕生には、同町で出会った多くの人とのつながりがあった。

  百笑倶楽部は98年、アルコの青果食品昆松の一画にインストア形式で生まれた。町が呼び掛けたまちづくり活性化塾「さんさ塾」に参加した町民が手づくりで立ち上げ。同大会が始まったのは2007年。大型不燃ごみの日に、ごみ集積所でちゃぶ台を見かけ、平野さんはひらめいた。もともと、田植えが落ち着いたころにイベントを開くことを百笑倶楽部の会員と話し合っていたという。

  ちゃぶ台返しの大会を開くことに会員の賛同も得て、協力して独自にルールを作成。当時のアルコのスタッフからは「どこでもやっていないから、世界大会にしよう」とアドバイスをもらうなど、多くの関係者に支えられての開催となった。

  「百笑倶楽部は1カ月ほどの準備期間で、良い話をもらえてアルコ内に出店できたし、ちゃぶ台返しも、まさかこんなに続くとは思っていなかった。そろそろ、皆さん飽きてくるころじゃないかと思っても、優勝を目指して県外からも来てくれる人がいる。細かいことは考えず『ぶらり戦法』で続けてきたが、周りの仲間がしっかり考えてくれるし、面白がってくれるから、ありがたい」と話す。

  矢巾町に根付いた、この20年余りを振り返り平野さんは「今までの取り組みをしていなければ、一緒に活動してきた人たちとは絶対に会うことはなかった。その出会いこそが財産。みんなとイベントを作り上げていく中で、同じ楽しさを共有できた。また、この1カ月、2カ月で何かが起きると思っている。予想はつかないが」と新たな展開を予感させた。
    (山下浩平)


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