盛岡タイムス Web News 2014年  6月  16日 (月)

       

■  〈幸遊記〉179 照井顕 細川惠一のMCヘッドアンプ


 僕の店が陸前高田にあった時代、大船渡市から店に来てくれていた菊池百合子さん(62歳、今年臨時教員を退職)が彼女の弟、惠一さんが創作したという、レコード再生針用MCカードリッジのヘッドアンプ・カタログを彼女が住む花巻から持参してくれた。

  問えば、弟の惠一さん(60)が「東京から大船渡の実家に戻って、こんなことをやっているんです」と言う。カタログは、細川音芸ドット・コムのホームぺージから引き出したものだった。型番はHA-241、レコードを素敵な音で! とある。カートリッジの小さな信号を昇圧するためのトランスはその高域帯の磁気歪が課題。それを解消するために独自に開発したというヘッドアンプなのでした。

  僕が実際の音を聴いてみたいと言ったら、後日2人は大船渡からバスに乗ってそのヘッドアンプを届けに来てくれたのでした。さっそくセッティングして、お手並み拝聴!これぞまさしくHi-Fi! よく聴こえてくるのです。かつて、CDの信号音に20`ヘルツ以上の聴こえない音をプラスして再生するハーモネーター(フィディリックス社製)を取り付けた時に味わったような、感動を覚えたのです。

  彼・細川惠一さんは1953年11月16日大船渡市に生まれ、宮城の気仙沼高校へ通い、アマチュア無線をやり、真空管にはまってオーディオに目覚め、工学院大学で電子工学を学び、電子工学系の会社を10社ほど渡り歩きながら、趣味でオーディオアンプ作りを始め、行きついたのが、ヘッドアンプ。

  実家の大船渡に戻ってからの10年。そのすたれゆくレコードの復活を夢見て、ヘッドアンプの研究に明け暮れた。そしてこのたび、納得のいく良質のヘッドアンプができたというもの。回路の特徴は2個のFET(半導体の中を通る電流を電圧で制御する)と2個のトランジスタ(電流を電流で制御する)を直結して、カップリングコンデンサを少なくしたことで約3ボルトのダイナミックレンジを確保。増幅帯域は5ヘルツから400`ヘルツで50倍の増幅率となっている。興味のある方、開運橋のジョニーへおいでください。貸出用製品もお預かりしています。どうぞお試しください!
  (カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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