盛岡タイムス Web News 2014年  6月  26日 (木)

       

■  岩手との親交「新時代」 定期チャーター便で行く台湾@ 搭乗率8割、秋運航へ弾み


     
  嘉義市内にある阿里山森林公園を見学するツアー参加者  
  嘉義市内にある阿里山森林公園を見学するツアー参加者
 

 いわて花巻空港(花巻市東宮野目)と台北空港(台湾)を結ぶ初の定期チャーター便が4月17日から6月19日まで、チャイナエアライン(中華航空)=台湾=により運航された。日本と台湾の旅行会社がそれぞれツアーを企画するなど、多くの利用者が交流を深めた。本県からの利用実績によって、花巻―台北間の国際定期便就航の可能性が高まるとあり、県などは将来の定期便の運航実現に、さらに力を注ぐ。

  IGRいわて銀河鉄道(菊池正佳社長)が6月15日から19日まで4泊5日の日程で実施した「台湾・阿里山森林鉄道ノスタルジックツアー」に同行した。岩手、宮城両県から29人が参加したこのツアーでは、台湾の風土や料理、生活を体験した。

  花巻空港から約4時間半(往路)で台北空港に到着する。日本とは歴史的、経済的交流が強い台湾。ツアーでは烏山頭ダム(嘉義市)を建設した水利技術者、八田與一(1886−1942)ら、台湾の発展に貢献した日本人の足跡や、日本統治時代(1895−1945)の歴史などを巡った。

  鉄道会社の企画とあって、台湾高鐵や世界三大森林鉄道の一つである阿里山森林鉄道、南部に位置する高雄市にあるMRT(地下鉄)の高雄捷運の体験乗車なども予定に組み込まれた。

     
  台湾の夜の名物、夜市(高雄市の愛河・六合観光夜市)  
  台湾の夜の名物、夜市(高雄市の愛河・六合観光夜市)
 


  盛岡市から参加した白木俊一さん(65)は「料理もおいしく、日本人に合う土地だった。日本が基礎を作ったところとして、これからもっと交流が盛んになれば」と語る。現地ガイドの曾亞玲(ソウ・アレイ)さんは「今回来ていただいた皆さんに、楽しんでもらえたようで何より。今後は便数が増えて定期便化し、行くのも来るのも交流が増えてくれれば。さらに増えれば、台湾の他の空港にもつながるのではないか」と話していた。

  定期チャーター便は特定期間に曜日を固定する運航。同空港では2000年から、曜日を固定せず一定期間、台湾から運航するプログラムチャーター便が就航していた。

  県空港課の調べによると、今回の春季定期チャーター便は19往復38便が運航し、合計利用者数は4698人。搭乗率は82・6%だった(数字はいずれも23日時点の速報値)。

  すでに県、中華航空とも秋の定期チャーター便運航の意向を示しており、航空機など各種機材の確保や空港の受け入れ時間などの調整が進められている。定期便についても、早ければ来春からの就航を目指している。
  (佐々木貴大)


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