盛岡タイムス Web News 2014年  6月  27日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉205 草野悟 激ウマと極ウマと凄ウマって?


     
   
     

 本屋さんに行くと、つい料理本を立ち読みしてしまいます。グルメ小説なんかも大好きです。NHK「きょうの料理」などはバイブルみたいなものです。書き手のおいしさの表現の豊富なことに感心してしまいます。でも、深く考え込んでしまう私としましては、「激ウマ」って「激しすぎるうまさ?」、さらに極ウマって言われてしまいますと、「極端なうまさかな?」、そして凄(すご)ウマとまで行くと「凄絶なうまさ?」、う〜んと考え込んでしまいます。

  グルメ本には、さらに「卒倒するうまさ」なんて表現もあります。卒倒してしまったら味が分からなくなるのでは?なんて素直じゃない思考が巡ります。

  ま、そんなことはどうでもいいのですが、ご覧のお造りは、小生の腕によるものなのです。大した自慢じゃありませんが、先日吉浜に釣りに行き、マコガレイとイシガレイを船上で活き締めし、氷水で鮮度を保ち処理したものです。夏場は特に鮮度の足が速く、プロ級の技術が必要となります。クーラーの中でしっかりとうま味成分をためこんだ魚の刺し身は透き通り、虹色の光沢を放つのです。イシガレイ特有の臭みもなく、ミョウガを一切れ載せまして口に運びますと、それはそれは天国の味になって口の中でワルツを踊りだします。隣に鎮座していますのは、一緒に行った仲間、県庁観光課の菅原さんが釣り上げたタコをおすそ分けしていただいたものです。このうまさ、何とも言えない極上の味なのです。あっ、私も使ってしまいました。これが極ウマなのですね。理解できました。イシガレイが激ウマ、マコガレイが凄ウマ、タコが極ウマ、そうだったのですね。明晰(めいせき)な頭脳が理解を示しました。

  かなりくどくなってしまいました。気が付くとワイン1本が空になっていました。実に幸せな気分で就寝となりました。どうもヨダレを垂らして寝ていたようで、目が覚めたら口の周りがカサカサになっていました。
(岩手県中核観光コーディネーター)
 


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