盛岡タイムス Web News 2014年  7月  19日 (土)

       

■ 木の躯体を体感 紫波町 国内最大級の木造建築庁舎 工事見学会に250人

 

     
  内部を見学する参加者  
  内部を見学する参加者
 

 紫波町紫波中央駅前2丁目で進められている同町新庁舎整備事業の工事見学会(県建築士会主催)は18日、現地で開かれた。国内最大級の木造建築庁舎を一目見ようと、全国各地の自治体や建築業者ら約250人が参加。新庁舎は2015年5月の開庁を予定しており、同日は躯体工事が行われている棟を見学。耐震性も高く災害時の拠点になるなど、大規模木造建築ながら強度、機能面に優れた先進的な構造であり、参加者らは熱心に関係者の説明に耳を傾けた。

  新庁舎は同町産のカラマツを構造躯体に使用する。木造、鉄筋コンクリート造3階建て(一部4階建て)。延べ床面積約6650平方b。東から西にかけてA〜D棟に分けられ、うちA棟(延べ床面積約2410平方b)、C棟(同2035平方b)が木造棟。前年度の国交省「木造建築技術先導事業」に採択されている。

  見学会では、久慈設計が設計コンセプトを説明し、三井住商建材が工法説明を実施。構造の説明では木造でも強固な接合部を実現する「サミットHR工法」などを説明。RC造などと同等の柱割り、耐震性が確保できる。木材活用につながるため地域産材の活用促進にも寄与する技術が取り入れられている。

  同町日詰の現庁舎は建築後50年が過ぎ、老朽化の問題を抱えている。建設部、教育委員会事務局、長寿健康課は分庁舎、公民館内にあり、機能の分散化の課題もあったが、新庁舎建設によって機能が集約される。

  福島県の只見町環境整備課の目黒康弘主任主査は「地元産材を活用し、これほどまでに大規模な木造建築庁舎ができることに魅力を感じた。防災機能を備える施設となると普通、鉄骨やコンクリート構造となってしまうが、木造建築でも耐震性などを確保できるという部分も印象に残った。現庁舎が老朽化の問題を抱えているという話を聞いたが只見町も同じような状況。庁舎新築を計画しており、今回の視察は大変参考になった」と関心を深めていた。

  宮城県内の自治体職員は「木造でも部材などを工夫し、頑丈な建物を作れることを知った。今回は庁舎はもちろん、周囲の街並みなども見られればと思い来町した。電柱を立てないなど、住宅地を含めて景観に配慮していると思った」と話した。
 


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