盛岡タイムス Web News 2014年  8月  25日 (月)

       

■  土砂災害想定に真剣 紫波町防災訓練 広島教訓に引き締めて


     
  バケツリレーによる初期消火などに参加する佐比内地区の住民  
  バケツリレーによる初期消火などに参加する佐比内地区の住民
 
  紫波町主催の2014年度町総合防災訓練は24日、町立佐比内小学校を主会場に開かれた。訓練は前日からの土砂災害が予想される中、町内で震度6弱の地震が発生したと想定。町内外26機関、地域住民ら約500人が参加し、57項目の訓練が展開された。昨年の豪雨や広島県の豪雨災害直後で地域住民の関心も高く、実際に災害が起きた場合の対応を考える機会となった。

  訓練では土砂崩れによる住家倒壊の危険性があるとして避難指示が出され、佐比内地区全9行政区から約100人が避難訓練に参加。体育館で避難所の開設・運営もあった。大火災や大地震に備えた訓練もあった。

  簡易組み立て式のパーテーション(180a四方、高さ90a)の組み立てと解体、町健康センター保健師による健康相談や血圧測定など、避難の長期化に対応した訓練も用意された。

  佐比内小少年消防クラブ6年生7人は軽可搬ポンプを使って消火活動を実演した。福山遙歩君は「それぞれの災害ごとに備えは違うけど、自宅で災害にあったときは窓ガラスや家具のない場所にいるように家族で決めている」という。

     
   避難所で使われる簡易式のパーテーションの組み立てに挑戦する佐比内地区の住民  
   避難所で使われる簡易式のパーテーションの組み立てに挑戦する佐比内地区の住民
 
  同町佐比内中沢の農業山影敬志さん(63)は「裏山が土砂災害警戒区域に指定され、家の前は川。広島とは開発の影響や地質などが同じではないが、他人事でない。夜間に避難するには暗くてとても年寄りは歩けないし、かえって危ない。地域の関心も高く、訓練を繰り返して災害への備えを忘れてはいけない」と話していた。

  町では町内旧9町村単位で総合防災訓練を実施し、今回9地区目。昨年は県央部を襲った豪雨のため開催できず、2年ぶり。

  統監の熊谷泉町長は「災害はいつどこで起きてもおかしくないので時宜を得た訓練になった。異常気象に関しては盛岡地方気象台に連絡を取り、避難指示を出す。町としてできることは徹底するが、住民自らも高い意識を持って避難し、増水した河川に近づかないことの徹底もしてもらいたい」と説いた。



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