盛岡タイムス Web News 2014年  9月  1日 (月)

       

■  〈幸遊記〉190「水元亜紀のじょんがらしぐれ」照井顕


 ある日書店にて「歌の手帖・歌手名鑑」をパラパラとめくっていたら「ミ」のページに「水元亜紀」の名と写真。アレッ!と思いよく見ると本名・戸水よし子・岩手県出身、96年「恋まくら」でデビューとあった。まちがいなく彼女は「能登の恋歌」を歌っていた宮古市出身の水元やよいさん。御年?。

  僕が「ケセンよみうり」という月刊の新聞編集をやっていた時(1995〜97)に取材した記憶。まだ現役で歌っているんだなとうれしくなって、所属プロダクションに電話をすると、係から、マネージャー、本人へとつながって、「旅先の岡山からです」という電話。最近のCDを聴きたいのでと注文したら「蒲公英(たんぽぽ)」「じょんからしぐれ」など3枚のシングルCDとポスターが届いた。

  「蒲公英(たんぽぽ)」いではく・作詞、杉本眞人・作曲は、2011年9月の発表「風に吹かれて綿毛の種が海を越え花になり大地をいつしか故郷に変える」と、東日本大震災の復興応援歌のようで心にしみる。今年2014年4月発売の「じょんからしぐれ」は、デビュー以前にのどを鍛えた民謡を彷彿(ほうふつ)とさせる力唱!

  聞けば、発売された4月に有線放送演歌部門で全国1位になり、今年の全国アマチュア歌謡連盟の課題曲に選ばれたという。「山のむこうへ風よ伝えてこの想い 津軽お岩木つのる恋しさに雨がふるふるじょんからしぐれ」数丘夕彦・作詞、榊薫人・作曲、藤扇流振り付けつきの、つがる恋物語。僕もすでに数十回は聴いた。

  春から九州、名古屋、岡山、滋賀、大阪を回って東北はそれこそ青森津軽まで、その後は北海道を回る予定だという。先日宮古へ歌いに行く途中でと、開運橋のジョニーに寄ってくれて、「じょんからしぐれ≠ヘ、オリコンのヒットチャートで16位まで上ったんですよ!」と目を輝かせた水元さん。

  カップリング曲「ねばらんか」のごとく、デビュー以来18年。それこそ、郷土民謡協会の平成2年春季大会で内閣総理大臣賞受賞から数えれば24年。NHKラジオ「ひるの散歩道」「サンデージョッキー」「キラメキ歌謡ライブ」などに出演しながら、くまなく全国各地を歩いてきての今、「もうひとふんばり!若い人には負けないよ」と、意志の固さを笑顔で包む。
(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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