盛岡タイムス Web News 2014年  9月  25日 (木)

       

■  〈夜空に夢見る星めぐり〉363 八木淳一郎 超銀河団


 先ごろのニュースで、私たちの太陽系が直径2億光年のおとめ座超銀河団に属していることが観測結果から明らかになったと報じられています。

  超銀河団とはそもそも何でしょう。私たちの地球を含めた太陽系は銀河系に属しています。2千億個の星の集団である銀河系の差し渡しは、およそ10万光年。中心から3万光年のところに私たちの太陽系があります。これは銀河系の端っこの方になりますが、それは何も劣ることでも恥ずべきことでもありません、多分…。太陽のような星は、それ以前に存在した星が爆発し宇宙空間にまき散らされた元素から作られました。これには鉄などの金属が多く、このことが手伝って周りには惑星が作られ、さらに私ども人間も作られました。

  太陽のような惑星系を持つものは銀河系の外周に多く存在する比較的若い星で、第一種族と呼ばれます。これに対し、銀河系の中心部分や、あるいは銀河系を取り囲むように分布する球状星団に属する星は、老齢の星であるだけでなく、もともとが銀河系が誕生したあたりに生まれたために、金属はほとんど持っていません。こちらは第2種族に分類されます。

  夜空にきらめく星たちはこのように二つの種族に分けられていますが、だからといって争ったり上下関係にあるわけではないようですが。そこへいくと星に作ってもらった人類は、種族、部族、民族などの違いと自己の利益が絡み合い、誕生以来争いが絶えません。大和民族として一つにくくられがちなわが国民も、実は二つに分けられているとする見方があるようです。官尊民卑などの言葉にあるように―いかがなものでしょう。

  話が脱線してしまいました。第一、第二種族合わせて2千億個の星から成る銀河系ですが、これより大きなアンドロメダ銀河や大小マゼラン銀河、M33、M81銀河など十数個もの銀河が一つの集団を成していて、局所銀河群と呼ばれます。仲間であるアンドロメダ銀河までの距離は230万光年。アンドロメダ銀河は、差し渡しが20万光年もあり、4千億の星を有する巨大なものです。

  そのアンドロメダと私らの銀河系は少しずつ近づきあっていて、50億年後に衝突すると考えられています。質量に勝るアンドロメダに私どもは飲み込まれてしまいます。人間界も星界も力のあるものが一方を支配することでは同じなのでしょうか。とにかく銀河同士の衝突は珍しいことではなく、広い宇宙のあちらこちらで繰り広げられている現象のようです。続きはまた。
(盛岡天文同好会会員)
 


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