盛岡タイムス Web News 2014年  10月  16日 (木)

       

■  深谷氏が優位に展開 中屋敷、猿子両氏 競りながら追い上げ 雫石町長選序盤の情勢


 任期満了に伴う雫石町長選は19日の投票に向け、新人、現職、元職の3氏による白熱した戦いが続いている。盛岡タイムス社は、同町内の有権者を対象にした電話調査と取材で得た情報をもとに、情勢を分析した。現職の深谷政光氏(70)が各層に幅広く浸透しており、元職の中屋敷十氏(63)と新人の猿子恵久氏(57)が競りながら追っている。有権者の約3割が態度を保留しており、残る3日間の戦いでは、無党派層への浸透や他陣営の地盤での支持拡大が勝敗の鍵を握りそうだ。

  深谷氏は前回選挙でも支持の厚かった大票田の雫石地区で優位に展開し、最高顧問の川口民一元町長の地元である御所地区でも支持を固める。地盤の西山地区では一定の支持を得るものの、同地区から猿子氏も出馬しているため減票要因となっている。年代や職業を問わず幅広く浸透が図られている。総決起大会で階猛衆院議員(民主)が応援するなど、政党別では民主党支持層を手堅くまとめる。自民党支持層も取り込み、無党派層からの支持も集める。町政で力を入れてほしい政策では、保健福祉・医療を望む層をはじめ、農業施策に期待する層からの支持も高い。

  中屋敷氏は地元の御明神地区での支持が厚い。顧問の大村昭東町議、横手寿明町議補選候補者と連動し、雫石地区でも現職に迫る勢いがある。一方で深谷氏と猿子氏が地盤とする西山地区は、前回選挙並みには票をまとめきれていない。比較的、若い年齢層からも支持を集める。政党別では、自民党支持層からの一定の支持があるが、深谷氏、猿子氏にも食い込みを許す。政策では農業、保健福祉・医療をはじめ、教育・子育て施策の充実を望む層からも支持を集める。政治手腕に期待する公務員・団体職員からの支持もある。

  猿子氏は地元の西山地区を中心に、総括責任者の川口善弥元町長の地元の御所地区でも一定の浸透が図られている。一方で大票田の雫石地区では深谷氏、中屋敷氏に一歩リードを許す。比較的、高齢者からの支持を得る。自民系の町議が応援し、総決起大会では鈴木俊一衆院議員(自民)からメッセージが寄せられるなど、自民党支持層からの支持はあるが、深谷氏、中屋敷氏と票を分ける形となっている。政策別では町の行財政改革に期待する層からの支持が高まっている。農業施策を望む層からも、中屋敷氏と同程度の支持を集めている。

  有権者の関心がある政策を見ると、農業と保健福祉・医療が最も高い。候補者を選ぶ基準としては、政策を重視する有権者が最も多い。態度を保留している有権者のうち約5割は政策を重視していることから、3氏がどこまで明確に政見を主張できるかが、今後の票の伸びを左右する。

  町の基幹産業である農業では中堅も若者も希望を持って従事できる道筋の構築、保健福祉・医療では子どもからお年寄りまで全ての町民が安心に暮らせる生活環境の充実など、いかにして政策の具体性や未来像を示せるかを有権者は注視している。

  町選挙管理委員会によると、13日現在の選挙人名簿登録者数は1万4937人(男7114人、女7823人)。

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  電話調査は13、14の両日、雫石町の有権者280人を対象に無作為抽出で実施。調査時点で、町長選挙に関心のある有権者は「ある」「少しある」を合わせて94・7%に上り、投票態度を保留しているのは26・8%だった。

  支持政党は自民党が16・1%で最も多く、次いで民主党6・8%、生活の党1・4%、公明党1・1%、共産党と社民党が0・7%、支持政党を持たない無党派層は72・1%に上る。

  前回2010年の町長選は有権者数が1万5265人で、投票率は75・29%だった。


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