盛岡タイムス Web News 2014年  11月  13日 (木)

       

■  柳村典秀氏が優勢に 滝沢市長選情勢調査 柳村純一氏、藤原治氏競る


         
  藤原治氏 柳村純一氏 柳村典秀氏  
 
藤原治氏
柳村純一氏
柳村典秀氏
 

 任期満了に伴う滝沢市長選は16日の投票に向けて、元職、新人、現職の3氏による舌戦が繰り広げられている。盛岡タイムス社は、同市内の有権者を対象にした電話調査と取材で得た情報をもとに情勢を分析した。柳村典秀氏(59)が現職の強みを生かして各層・各地域で優勢に展開し、元職の柳村純一氏(64)と新人の藤原治氏(57)が現職への批判票を分け合う形で競りながら追っている。有権者の3割強が態度を保留し、流動的な要素はある。調査では有権者の多くが候補者の示す政策を重視していることから、残る3日間の論戦が勝敗の鍵を握りそうだ。

  柳村典秀氏は現職の知名度を生かして先行。地元の東部地区をはじめ、大票田の元村・穴口地区でも支持を固め、各地域で優位に浸透している。政策面では、行財政の改革を求める層からの支持は薄いが、保健福祉・医療分野の充実を期待する層からの支持が厚い。連合岩手など、民主・社民系の労働団体からの推薦に加え、党派に偏らない全方位的な運動が奏功し、幅広い政党支持者から支持を集める。ともに首長だった祖父、父親の代からの支持層が根強くおり、市制移行を実現した本人の実績を評価する声もある。

  柳村純一氏は地元の東部地区で一定の支持を集めるが、元村・穴口地区をはじめ、他地区での広がりが遅れている。ただ、村長3期の組織改革を評価する声は根強く、経歴・実績を重視する層からは現職と拮抗(きっこう)する支持を集めている。政策的には教育・子育て分野の充実を求める層からの期待が高く、30代を中心とした若い世代からも支持がある。保守系の市議が応援しているため、自民党支持層から一定の支持はあるが、現職に食い込みを許す。職業別では農業従事者の支持が高い。

  藤原治氏は市南部からの首長誕生を期待する声もあり、地盤とする鵜飼地区や大釜地区で一定の支持を集める。一方、他候補2氏の地元である東部地区での浸透は遅れている。33年間、市(村)の実務を担ってきた職員経験やスポーツ指導で活躍してきた人物像に期待感が集まり、市政の刷新や行革を求める層から一定の支持を得る。出馬の表明時期が遅かったことなどもあり、他候補と比較すると知名度不足が否めないが、告示後に若年層や無党派層を中心として急速に支持の広がりが見られる。

  有権者の関心がある政策を見ると、保健福祉・医療が最も高い。同市の高齢化率は10月末現在で20・35%と近隣市町の中で最も低いが、2013年10月1日現在と比べて1ポイント近く上昇。近隣市町の中で最も伸びが大きく、今後は急速な高齢化が予測される。大型事業の是非や行財政の改革が争点化している中、市民生活の実態に即しながら、新市が進むべき道を示せるか有権者は注視している。

  8日現在の選挙人名簿登録者数は4万4119人(男2万1479人、女2万2640人)。06年の村長選は有権者数が4万923人で、投票率は55・78%だった。

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  電話調査は9日〜11日、滝沢市の有権者を対象に電話帳から無作為抽出で実施し、300人から回答を得た。調査時点で、市長選に関心のある有権者は「ある」「少しある」を合わせて93・6%に上り、投票態度を保留しているのは34・7%だった。

  市政で一番力を入れてほしいことは保健福祉・医療が44・7%で最も高く、次いで教育・子育て19・3%、商工業振興13・7%、行財政改革8・3%、農業6%、広域連携2%だった。

  選ぶ基準は候補者が示す政策が41・3%で最も高く、次いで人柄24%、経歴や実績が20%、推薦・支持している政党が5%だった。

  支持政党は自民党が16%で最も多く、次いで民主党6・3%、公明党3・3%、共産党1・7%、生活の党0・7%、社民党0・3%だった。支持政党を持たない無党派層は70・7%だった。


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