盛岡タイムス Web News 2014年  12月  8日 (月)

       

■  雫石町橋場明神下地内 古い牛舎が住宅に変身 住工房森の音 構造材など可能な限り活用 時代醸すマンサード屋根


     
  牛舎時のブロック造りや梁、柱を活用した内装  
  牛舎時のブロック造りや梁、柱を活用した内装
 

 雫石町七ツ森の工務店、美建工業(櫻田文昭社長)の「住工房森の音」は、同町橋場明神下地内の使われていなかった牛舎を住宅にリノベーション(大規模な改修)をした。同工務店で牛舎を住宅に改築するのは2件目で、盛岡地域では初。ここ2、30年ほど放置されていた牛舎が、家族の生活の場に生まれ変わった。

  元となった牛舎は、ブロック積みと木造を組み合わせた造り。最後に改築した記録が残るのは約50年前で、工事に携わった同工務店の職人によると、築80年以上の可能性もあるという。隣接する母屋に住む施主の一家が今後暮らすため、同工務店にリノベーションを依頼した。

  外壁や柱、梁(はり)などは可能な限り活用。牛舎によく見られる2段階の傾斜をつけたマンサード屋根をそのままに、内装は牛舎時代のブロック造りの壁や柱、梁を飾りとして生かした。2階の洋室の天井には、牛舎時代と同じ屋根の梁が確認できる。

  外壁はブロックの壁の内側に断熱材を張り、東北の厳しい冬にも耐えられるようにした。牛舎時代にはなかった風呂やトイレ、台所など水回りも設置。2階建てで約30坪の3LDK住宅に変化した。工期は約半年を要した。

     
  「マンサード屋根」をそのまま生かした外観  
 
「マンサード屋根」をそのまま生かした外観
 

  施主の男性は「妻の家の牛舎を改築させてもらった。ひいおじいさんが大切にしていたと話を聞いている。思い出深い牛舎を住宅に改築したので、その思いもつなげていけたら」という。

  同工務店では2年ほど前に葛巻町の牛舎を住宅にリノベーションした実績を持つ。牛舎以外ではさまざまな古民家のリノベーションを手掛けてきた。

  今回のリノベーションを担当した深持翔太主任は「昔からあるものを残していくことをコンセプトに、さまざまな古民家リノベーションを手掛けてきた。今回の事例も、今後の提案の基礎とできれば。お客さんに長く使ってもらえる家を提案したい。オープンハウスやモデルハウスもあるので、興味のある方はぜひ足を運んでみてほしい」と話していた。

  森の音への問い合わせは電話0120―913―507まで。


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