盛岡タイムス Web News 2014年  12月  10日 (水)

       

■  〈花林舎流庭造り─よもやま話〉21 野田坂伸也 寒冷化する地球


     
  大雪で押し曲げられた樹木  
 
大雪で押し曲げられた樹木
 

 「このタイトルおかしいよ、温暖化≠フ間違いじゃないの」と思われたかもしれませんが間違いではありません。ただし、学者ではなく庭造りを職業とする私の説ですから一笑に付してくださってかまいません。

  さて、なぜ寒冷化していると考えるのか。

  ここ数年、日本の夏は非常に暑くなって、以前はインドにでも行かなければ経験することのなかった40度という気温が日本のあちこちで発生する一方で、冬の寒さと降雪量も半端ではない値を示すようになっています。私は仕事柄、毎日パソコンで天気予報を見るのですが、ここ3年くらい「数十年に1度」という低温と積雪が頻繁に現われています。そしてたまに中国の北部とかモンゴルで寒さのために羊が何百万頭死んだとか、交通機関がまひして正月に帰省できない、という恐ろしい記事が載ります(こんなことが日本で起こったら、実に恐ろしいことだと思いませんか)。

  北極の氷はどんどん溶けているそうですが(この話はしばしば記事になりますが)、南極の氷はどんどん厚くなっているのです(こっちの方は、南極越冬隊に荷物を運ぶときに砕氷船が進めなくなった、という記事でしか知らされない。不公平です)。

  今年の11月18日に、北アメリカを50年ぶりの大寒波が襲いました。常夏の州フロリダでも氷点下の気温になり、ニューヨーク州では積雪1・8bというのですから、11月としては考えられないような現象です(ニューヨークと盛岡の緯度はほとんど同じ)。もっとも、アメリカの寒波は日本より激甚で、それは日本の場合シベリアからやってくる冷気は日本海の上を通る間にかなり暖められてしまうのですが、アメリカでは陸地の上を通るので冷たいまま直撃するからだそうです。その代わり日本海からたっぷりの水蒸気を吸収した冷気は、世界一ともいわれる大量の雪を日本海側の地方に落とすわけです。

  そして今回12月2日に始まり大雪を降らせた寒波、こういう強い寒波の第一陣は例年クリスマスのころに来るのですが、今年は20日くらい早まった、というのが私は不気味な感じがするのです。つまりこのようにして、だんだん早くなり寒さが厳しくなっていくのではないか、と心配なのです。気象の現象なんて毎年ずいぶん違うんだから、気にすることはないよ、という人もいてその通りだとも思いますが、気になります。

  地球は寒冷化が進んでいてシベリアは年々寒くなり、その範囲と程度は次第に拡大してきているのではないか、というのが私の推測です。マスコミや学者は温暖化の話題ばかり報道していますが、原発の事故以来マスコミは言うに及ばず学者の言うことも信用できないと分かりました(信用できる学者も多くいますが、たいてい政治力がない状況に置かれていて、その意見が伝わってこない)。自分でも観察し考えてみることが大事だと思います。

  最後に一言。温暖化は寒いところに住む人にとっては、むしろ歓迎すべきことではないでしょうか。農作物が取れなくなるなどと言って脅かす人がいますが、作物の分布域が変わるだけではありませんか。


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