盛岡タイムス Web News 2014年  12月  22日 (月)

       

■  栗山大膳追って盛岡へ 歴文館訪問し墓参り テレビ番組で福岡県から 武者姿で縁を確認


     
  福岡と盛岡の縁を追走した里川さん(右)と出迎えた畑中館長  
  福岡と盛岡の縁を追走した里川さん(右)と出迎えた畑中館長
 

 黒田官兵衛所用の「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」を所蔵する盛岡市内丸のもりおか歴史文化館を21日、福岡県の朝倉観光協会の里川径一事務局長(38)と同県朝倉市在住の柳孝夫さん(31)が訪問した。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の最終回放送と連動して同県東峰村のケーブルテレビ・東峰テレビ局を中心に地元有志らで制作した番組「大河最終回追走『官兵衛で國創り』26時間テレビ」の一環。鈍行列車などを乗り継いで盛岡を訪れた一行は、同館で畑中美耶子館長との対談や恩流寺(盛岡市北山)での栗山大膳の墓参りの様子などを中継した。

  今回の「列島縦断リレー中継 九州〜東北ふれあいの旅」は、鎧(よろい)兜に身を包んだ里川さんがリポーターとなり、官兵衛ゆかりの地を巡りながら「官兵衛の赤合子」のある盛岡を目指す企画。今年の大河ドラマの舞台が福岡であることを受け、同局では当初からドラマと連動した番組を放送してきた。お家騒動(黒田騒動)を起こした栗山大膳が持ち出し、後に息子によってお預け(流罪)先の盛岡藩に贈られた同兜が縁となり、今回の企画が実現したという。

  里川さんらは19日夜に朝倉市の甘木駅を出発。官兵衛に仕えた大膳の父・栗山善助の前立を模した兜と鎧姿で移動し、21日午後に同館に到着した。

  官兵衛の兜の展示は1週間前に終了しているため兜との対面はならなかったが、畑中館長は大膳に対する盛岡藩の対応を「大膳さんに対しても、盛岡のお殿様はとても優しくもてなしたと言われている。文化に見識の高い方として接していたようだ」と紹介。里川さんは「黒田騒動については、福岡でもいい解釈をする人と悪い解釈をする人がいる。こちらで罪人という形で扱われていることはなく、良かったと思う」と話した。

  その後、一行は同館常設展示室を見学し、福岡藩と盛岡藩のつながりなどに理解を深めた。東峰テレビの中継で畑中館長は、1月2日から4日まで行われる銀白檀塗合子形兜の本物の展示もPRした。放送のアーカイブは動画サイトにアップされる予定という。

  里川さんは「大河ドラマのおかげで私たちも地域の歴史を掘り起こすことができた。今回の旅は途中で警察の方にも話を聞かれたが、いろんな人に声を掛けてもらい人とのつながりが大事と感じる旅になった」と振り返る。「今年『住民ディレクター』の養成講座も開き、歴史の分野で住民が番組制作に参加している。より地域の情報発信につなげていけたらと思う。せっかくの機会なので盛岡との縁をこれからも結んでいきたい」と語った。


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