盛岡タイムス Web News 2015年  3月  9日 (月)

       

■  盛岡市民文化ホール 3・11の絵本を上演 はなちゃんのはやあるき 少年少女(キャラホール合唱団)出演で


     
  絵本コンサートに向けて、キャラホール少年少女合唱団の子どもたちに、思いを伝える長谷川恭一さん(右)  
  絵本コンサートに向けて、キャラホール少年少女合唱団の子どもたちに、思いを伝える長谷川恭一さん(右)
 

 絵本コンサート「はなちゃんの はやあるき はやあるき」(同実行委員会の主催)は25日午後7時から、盛岡市盛岡駅西通2丁目の盛岡市民文化ホールで開かれる。東日本大震災で「奇跡の脱出」を果たした野田村保育所の実話をもとにした絵本を音楽と朗読、映像で表現。子どもにも計り知れない力が宿っていること、どんなときでも希望がわいてくること―。絵本に託された、たくさんの思いをメロディーに乗せて伝える。

  「はなちゃんの はやあるき はやあるき」は、久慈市在住の詩人宇部京子さん作、菅野博子さん絵。今年1月に岩崎書店から発売された。日ごろの練習を生かし、突然襲ってきた地震に立ち向かう、はなちゃん。その姿を通して、自分の命を自分で守ることの大切さを優しく訴える。

  以前から宇部さんの詩に共感していた作曲家の長谷川恭一さん(盛岡市)が、大震災に思いを寄せながら、未来への一歩につながるようなコンサートを開きたいと提案。絵本の内容を表現するピアノ曲と合唱曲を新たに作曲した。

  コンサートでは絵本の映像をバッグに、小野寺瑞穂さんが物語を朗読。長谷川さんのピアノに合わせ、キャラホール少年少女合唱団が歌声を響かせる。指揮は赤沼利加さん、構成・演出は二宮彩乃さん。後半は宇部さん作詩、長谷川さん作曲の子どものための合唱曲集「よいお天気の日に」全6曲の演奏も行われる。

     
  公演のちらし  
 
公演のちらし
 


  長谷川さんは東日本大震災の翌年に、母親の信子さんをなくした。「よいお天気の日に」と「はなちゃん―」の作曲は、震災津波と信子さんの死の両方に向き合いながら進めたもので思い入れも深い。「震災は誰にとっても大事件だった。いろいろな思いを受け止めながら、そこから、新たな一歩をいかに踏み出していくか。どの人にも力があり、どんなときにも希望はある、そんな思いを表現したかった」と長谷川さん。

  「宇部さんの作品は、分かりやすい言葉で、ユーモアもありながら、大きな世界観を表現している。じっくり味わってほしい」と語る。

  キャラホール少年少女合唱団は小学校3年生から中学生まで、高校生のOBも含め約50人が出演予定。見前中2年の辰柳ほのかさんは「復興を応援できるようなコンサートにしたい」、盛岡大附属高1年の板垣航太君も「詩や曲に込められた先生方の思いをくみ取って歌えるよう頑張りたい」と意気込む。指導に当たる赤沼さんは「歌う子どもたちにとっても貴重な体験。自分の命を自分で守るというテーマが、子どもたちの声で歌われる意味を感じとってもらえるとうれしい」と話す。

  チケットは一般・前売り1500円(当日1800円)高校生以下・前売り700円(当日1千円)、親子券2千円(前売りのみ)。フェザン、カワトク、プラザおでってで発売中。問い合わせは実行委員会事務局・長谷川さん(電話080―5557―9605)へ。


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