盛岡タイムス Web News 2015年  3月  24日 (火)

       

■  知事選 平野氏(参院議員)に出馬要請 県議会県民クラブ 現職への対立軸求め 復興相の実績に期待


     
  平野達男氏に出馬要請したことを発表した、いわて県民クラブ  
  平野達男氏に出馬要請したことを発表した、いわて県民クラブ  

 県議会無所属会派いわて県民クラブ(小田島峰雄代表、9人)は23日県庁で会見し、任期満了に伴う9月の知事選について、参院議員の平野達男氏(60)=無所属=に出馬要請したと発表した。「新たな知事の下で県政が進められることが必要で平野氏が最適任者との結論に至った」と理由を説明。平野氏は国会で予算審議中のため「重く受け止める」とのみ述べ、「近日中に報告する」と返答したという。現職達増拓也氏(50)の対抗馬として、待望論のささやかれた平野氏擁立が具体化し始めた。民主分裂前まで衆参国会議員で、同じ釜の飯を食べた盟友の対決が、現実味を増してきた。

  県民クの県議は2013年7月の参院選で、一部は民主党を離党して平野氏を支援したグループ。

  22日に盛岡市内で平野氏と会談した。小田島代表は「われわれの県政に対する思いを伝え、知事選へ出馬要請をした」と説明。達増県政2期8年で任期中5度の決算不認定やさまざまな問題があったとして「人心一新」を掲げ、新たな県政のトップに押し上げる考え。

  これに対して平野氏からは、「県議の皆さんの思いは重く受け止めるが、当面は参院議員として国会審議に集中したい。国会の状況も見ながら近日中に報告したい」との返答が示された。時期的なめどなどは明言していないという。

  平野氏要請の理由として▽本県基幹産業の農林水産業に精通し、TPP交渉が妥結した場合の対策に最適任▽復興大臣を経験し、東日本大震災発災当時から政策に深く携わり、集中復興期間延長と特例的な財政支援継続への手腕▽政策能力と政治手腕が県内外から高く評価され、各分野の豊富な人脈で県と国とをつなぐパイプ役への期待―を挙げた。

  「県内市町村長の中にも同じ思いを抱いている方々がたくさんいる」ことも強調した。

  小田島代表は「一日も早い復興、困難に直面する本県一次産業を発展させるため、ほかに適任者はいない。同じ思いを持つ多くの県民と引き続き平野氏に働きかけたい。平野氏擁立の必要性を多くの県民に理解いただき、平野氏の決断の後押しになれば」と期待感を込めた。

  平野氏をめぐる動きに対し、達増氏は同日の定例会見で「今、参院議員を辞める選択肢はありえないのではないか、しかも知事選に出るのを理由に」とけん制。13年の参院選当選から2年足らずなのに加え、衆院議員だった達増氏が選対本部長で、過去の参院選では平野氏が僅差の勝利で当選したことにも言及した。

  「2年前に参院議員を続けたいと激しい選挙を戦い、その中で多くの県民が負託した。平野氏を参院議員にすることについて私も苦労してなってもらった。当選を果たした以上、参院での活躍に期待する」と述べた。

  会談には矢巾町長選に出馬表明した高橋昌造氏(69)は欠席。出馬要請への賛同と、平野氏出馬の場合の支持は別と説明。「私は知事選と町長選は別ものと考える。私の支援者支持者には平野氏、達増氏双方の支持者がいる」と述べた。

  平野氏出馬となれば、参院補選が10月25日投開票で行われることになる。小田島氏は補選について「現時点では考えていない」とのみ答えた。

 


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