盛岡タイムス Web News 2015年  3月  31日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉51 滝沢市 巣子地区 100円ランチで健康生活 いやし空間なご味 水曜日には地域の団らん


     
  健康を考えた献立に笑顔が集う「いやし空間なご味」  
 
健康を考えた献立に笑顔が集う「いやし空間なご味」
 

 柔らかく炊いたご飯に焼き魚、おでん、漬物、ホウレンソウのみそ汁―。栄養バランスの良い昼食を週1回、65歳以上の高齢者に格安で提供する店がある。滝沢市巣子の「いやし空間なご味(なごみ)」は、水曜日の昼食時になると地域の高齢者の憩いの場となる。店主の外山由美子さん(70)は毎週異なる献立を用意し、穏やかにお客をもてなす。

  外山さんが巣子地区に移り住んだのは約20年前。外山さんは「それまで夫の両親が暮らしており、多くの高齢の方にお世話になっていたことを知った。地域のために何かできることはないかと考えた」と振り返る。食生活改善推進員の活動で高齢者の低栄養を多く見たことから、正しい食生活を教えていこうと2008年3月に店を構えた。無料でも構わなかったが、お客が立ち寄りやすいよう100円と米半合の持参を頼んでいる。

  現在は滝沢市食生活改善推進員連絡協議会の会長も務め多忙だが、水曜日の午前11時半には欠かさず店を開ける。店の家賃や維持費は、毎日午後6時からの酒類を中心とした夜の営業でまかなう。外山さんは「夜も地元の人が多く利用してくれる。野菜をくれる常連さんやボランティアで手伝ってくれる仲間、皆さんのおかげで続いている」と話す。

  ほぼ毎週通っている太田美代さん(68)は「バランスが良くおいしいママの手料理が食べられる。ここでみんなと話をするのも楽しく、毎週楽しみにしている」と笑顔。山瀬鐘孝さん(90)、祐子さん(83)夫妻は「みんなで食べられることが楽しい」、「彩りも良くおいしい。来るたび楽しみ」と話す。

  外山さんは高齢者もおいしく食べられる味付けや調理法を工夫するほか、客が楽しい時間を過ごせる新たな企画も考えている。「10年を目標に始めてもう7年になる。公のサロンとは違い、くだけた部分で楽しめる場所になれば」と話している。(相原礼以奈)


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