盛岡タイムス Web News 2015年  4月  19日 (日)

       

■  医療・介護・福祉の語り場 ケアカフェもりおか 現場の悩みとアイデア共有


     
  10日に盛岡市のアイーナで開かれた「ケアカフェもりおか」  
  10日に盛岡市のアイーナで開かれた「ケアカフェもりおか」
 

 医療者や介護者、福祉関係者らが、顔の見える関係を目指して交流する「ケアカフェ」。全国に広がる交流活動が、盛岡市など県内でも行われている。その日掲げたテーマについてお茶を飲みながら話し合い、悩みやアイデアを共有。身近な地域で職域の枠を越え、連携しやすい関係を築くのが狙いだ。高齢者らを地域全体で支える「地域包括ケア」の重要性が注目される中、心ある市民がつながる場として期待される。

  「仕事がきつくて気持ちがすさんでいたとき、利用者さんの『ありがとう』の一言に救われた」「『すみません』のほうが先に口をついて出る。相手を受け入れていないと、なかなか素直に『ありがとう』と言えない」│。

  盛岡市のアイーナで10日、開かれた「ケアカフェもりおか」。テーマは「ありがとう」。介護福祉士や保健師、福祉事業所の職員ら約40人が参加し意見を交わした。

  4、5人の小グループに分かれて30分話しあったあと、席替え。違う顔ぶれで、もう一度同じテーマを話し合う。最後に各テーブルの代表が出た意見を全員に紹介。思いを分かち合い、その日の集まりを終える。

  介護福祉士を目指し専門学校で学ぶ松本萌さん(19)は「先輩たちの生の声を聞いて、自分も頑張ってみようかなと思った」、市内の施設で働く介護福祉士の黄川田岳志さん(34)は「勤めている職場以外の人と話す機会は意外と少ない。違う視点からの意見が聞けて勉強になった。異職種の人と知り合う良い機会」と取り組みに期待した。

  ケアカフェは、ケアに携わる、さまざまな人が語り合う場として2012年、緩和ケア専門医師の呼び掛けで、北海道旭川市で始まった。カフェのように自由な雰囲気のくだけた会話から、新しいアイデアや知識のヒントを得る「ワールド・カフェ」と呼ばれる話し合いの方法を採用。初対面の人が職業や立場の違いを超えて話し合うことで、新しい人脈や発想が生まれ、地域のケアをけん引する力になってほしいとの願いが込められている。全国に広がり、県内では、北上市や遠野市など盛岡市を含め7地域で開かれている。

  「ケアカフェもりおか」の開催は今回が2回目。今後も2カ月に1度のペースで開催する。次回は6月の予定。参加は無料で、ケアに関心のある人なら職業、年齢を問わず誰でも参加できる。

  実行委員会メンバーで介護支援専門員の藤原陽介さん(35)は「専門職ではない一般市民の参加率を上げていきたい。医療や介護に携わる人の悩みが、地域の中でも理解され、互いに助け合える関係を作っていければ」と意欲を燃やす。
  ケアカフェもりおかの情報はフェイスブックなどで発信。問い合わせは電子メールfujiwara.1go@gmail.com。


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