盛岡タイムス Web News 2015年  4月  19日 (日)

       

■  滝沢市姥屋敷小中 山の母校に師弟再会 新里馨さん(盛岡市)48年ぶり


     
  姥屋敷小中学校を48年ぶりに訪れた卒業生と新里さんら  
  姥屋敷小中学校を48年ぶりに訪れた卒業生と新里さんら
 

 滝沢市鵜飼安達の市立姥屋敷小中学校(小野佳保校長、児童生徒20人)を18日、1967(昭和42)年3月に卒業した同窓生と同小時代の恩師である新里馨さん(89)=盛岡市=が訪れた。卒業後首都圏に移り住んだ仲間を含め、同級会として企画。新里さんと48年ぶりに学びやへ足を踏み入れた。当時と変わらぬ場所や新しい体育館などを見学しながら、今も継承される学校と地域との絆の深さを確かめた。

  66年度の中学卒業生は18人。今回は滝沢市鵜飼花平の鈴木文雄さん(63)=鈴木牧場=ら地元2人と県内移住者、神奈川、千葉、栃木の首都圏に移り住んだ仲間の8人が参加した。実家はあっても遠方で暮らしているため墓参などでしか古里へ立ち寄る機会がなく、校舎の前を通過するだけだった卒業生も多く、鈴木さんが訪問を学校に申し出た。

  新里さんは姥屋敷小中に16年間在籍。鈴木さんらが小学3〜6年だった時の担任。同校の勤務時代をつづった「夕焼けの校舎」(ツーワンライフ)を20年前に上梓した。

  一行は盛岡市繋のホテルからバスで移動し、同校のほか岩手山麓の思い出の場所をめぐった。同校では千葉千穂子副校長、鈴木稔PTA会長らが出迎え、校舎を案内した。

  音楽室や普通教室、卒業生の作品が並んだ廊下など当時の面影を残す場所、卒業後に新たにできた小学校棟、できて数年の体育館などを回った。懐かしい校舎の中にパソコンなど最先端の教材がそろっていることに目を見張っていた。

  「おれはここで大工を目指したんだ」。技術室では作業台が在籍時のままあり、思い出をかみしめる男性も。

  また、同校の女子卓球団体は2013、14年度と岩手地区大会優勝を果たした。65年度以来の快挙だった。奇しくも48年前に優勝したメンバーが今回の同級会に参加していた。「私たちって強かったのね」と優勝杯に飾られている当時の優勝記録をしみじみと眺めていた。

  鈴木さんは息子の鈴木PTA会長と孫の三代にわたって同校で学んだ。地域住民として現在も学校と関わり続け、地域の見守り活動に取り組んでいる。

  「学校が地域を育ててくれた。子どもばかりでなく学校主体で地域が育った。へき地校は小さな学校かもしれないが、学校を通じて地域が一つになって育った。そのことは新里先生の本にある通り。地域と学校がどうあるべきか。学校を中心に活動しており、大事な存在」と話す。

  新里さんは「まさに素晴らしいの一言。決して廃校にせず、残したい学校だ」と説いた。

  鈴木PTA会長は「伝統を守りつつ新しいことにも挑戦し、皆さんの耳に学校の取り組みについて良い情報を伝えていきたい」と誓った。

  千葉副校長は「地域に支えられているのは新里さんがいらした時から続いており、全職員が協力的で素晴らしい地域だと感じて仕事をしている」と卒業生たちに伝えた。


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