盛岡タイムス Web News 2015年  5月  1日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉248 草野悟 多忙5月、望月社長奮戦記


     
   
     

 今年は積雪も少なく雪解け水も少ない年でしたが、山々の樹木は栄養豊富な海風を受けて青々としてきました。春風が心地よく三陸鉄道のホームを駆け抜けると、居ても立ってもいられぬ、と望月社長がそわそわします。「そろそろ海はどうですかね」「コシアブラは早いから、もう芽を出しているかも」とか、海や山のことが気になって仕方がありません。「鉄道事業者たるもの、沿線の状態をよく把握しなければ」と、私を伴って山菜探索です。

  ご覧ください、この雄姿。山菜採りはスタイルから入ります。丈夫な外国製の革靴で足元を固め、腰には使い込まれたナイフをぶら下げ、軍手は特注の「わんこ兄弟軍手」。道路からタラの芽を見つけるとすぐにやぶの中に消えていきます。私は安全確保のため、車で待機し帰ってくるまで待ちます。重要な任務です。両手いっぱいにコシアブラやタラの芽を持って戻ってくると、私が受け取り選別してレジ袋に入れます。また車を走らせ、去年あった場所を探し移動します。小川には天然の葉ワサビがびっしりと生え、小高い丘の上にはおいしそうなコゴミが群生しています。ウドも大切な食料です。ウドはなかなか見つけにくい山菜ですが、望月社長は一瞬で見つけます。ほんの3時間ほどの探索で、収穫物はレジ袋5個。重要な沿線状態視察ですので、山菜は社員に山分けします。当然のように私と望月社長は、なじみの店に山菜を持ち込み、天ぷらの揚げたてとビールで疲れを癒やします。「今年のウドの天ぷら、サイコ―っすね」と満喫。

  そういえば、前社長の山口和彦さん(ビッグブルズ社長)も山歩き大好き人間でした。どんな山でも苦にしない屈強な体が自慢でした。社長2代続けて山菜名人。私は食べる係。いい役目で幸せです。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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