盛岡タイムス Web News 2015年  5月  5日 (火)

       

■ 岩手経済に「土俵入り」 モンゴル未来ムンフバットさん 日蒙貿易で友好促進


  

     
   モンゴル村のゲルで仕事の準備をするムンフバットさん  
   モンゴル村のゲルで仕事の準備をするムンフバットさん
 

 盛岡市高松4丁目のモンゴル未来社長のラオグジャブ・ムンフバットさん(28)は日蒙貿易の会社を設立し、県内友好人士の後押しで、ビジネスを軌道に乗せている。ムンフバットさんは2009年に岩手大学に留学し、卒業後は滝沢市のモンゴル村を運営しながら、母国と日本の橋渡しをしている。ムンフバットさんを応援しようと、4月にはモンゴルと盛岡の仲間たちの会(大橋義光会長)が設立された。ムンフバットさんは岩塩など母国の産品の輸入や文化交流を通じて、岩手の経済に土俵入りする。

  ムンフバットさんはウランバートルの高校を卒業後、立命館大学を経て岩手大学人文社会科学部に入学し、法学経済を学んだ。学友が日馬富士関と結ばれるなど、角界のモンゴル力士の活躍は、両国をかつてないほど近づけた。

  ムンフバットさんは日本で生活しながら、岩手モンゴル友好協会など県人の支援を受けて、母国と日本の交流活動を始めた。滝沢市のお山の湯にゲルを作ってモンゴル村を開き、東日本大震災の義援でモンゴルの歌舞団を招くなど、交流に汗を流した。

  本格的なビジネスを目指し、13年7月にモンゴル未来を設立。「モンゴル村を運営しながら物産の輸入を始めた。フェルトや革製品を販売したり、滝沢の産業まつりなどさまざまなイベントに出て、ゲルを持って行って文化体験してもらった」と語るムンフバットさん。モンゴルと岩手の相性に気付いた。夏と冬の寒暖の激しさや、広い大地と山並み、ゆったりとした人柄が通じ合う。平泉に端を発する義経の北行とチンギス・ハーン伝説など、歴史的にも親近感のある土地柄だった。

  ムンフバットさんは帰国するたびにモンゴルの商社と交渉して日本との貿易に渡りをつけ、モンゴル村を拠点に物産販売を本格化させた。「ヤギのカシミヤ。ラクダの毛の靴下、羊毛のフェルトのサンダルなどが人気。一番売れるのは岩塩で、健康に良い」と、モンゴルの物産に自信を持つ。社会主義を脱却して経済が発展途上の母国から来日し、苦労は多いが、「皆さんに相談してボランティアで手伝ってもらったりしているので、頑張らなければいけないと思う」と話し、岩手の人情に支えられている。

  モンゴルと盛岡の仲間たちの会の設立にはモンゴル大使館のL・エルデネダワー参事官が出席し、「岩手に来てモンゴルと気候が似ている。涼しくて生活しやすい。モンゴルと日本の関係は年々躍進的に発展している。その中で岩手県にこんな素晴らしい会が設立されたことに感謝する」と激励。盛岡市の北日本建機工業社長の大橋会長は「皆さんでさらに交流を通じて、互いがさらに理解が深まるよう取り組みたい」とあいさつし、支援の広まりを期待した。

  モンゴル未来の連絡先は電話618―0300。
 


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