盛岡タイムス Web News 2015年  5月 15日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉250 のどかな三陸ピクニック


     
   
     

 東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた田老。海岸から離れた山奥は、のどかな深山の雰囲気を漂わせる山村が広がっています。5月の連休。オオヤマザクラやコウバイ、スイセン、チューリップ、ヤエザクラ、ユキヤナギ、モクレン、コブシなどが同時に咲き乱れ、川には真っ白い花をつけた葉ワサビが揺れていました。

  中央にいる三陸鉄道の望月社長を「師匠」と呼ぶ山菜探索会を行いました。日差しが心地よく、タンポポの原っぱの上で昼食です。めいめいにコンビニ弁当を買い、足を延ばしてしばし休憩です。ビール会社の梅垣岩手支社長さんはこの日初めての山菜採りに挑戦でした。師匠の「手を取り足を取り」の懇切丁寧な指導を受けながら、コゴミ、ボウナ、シドケ、ヤマウド、そして本命のタラノメをしっかりとゲットしました。クマよけに同伴したNHKラジオの名物パーソナリティーの菅原直子さんは2回目の挑戦です。ヒバリがぴーちくぱーちくさえずり、のどかさを演出していましたが、直子さんの音域の幅の広さと澄んだ大声での明るい声はやぶの中どこからでも聞こえるすごさ。まさにクマも逃げ出すにぎやかさでした。すでに山菜はピークを過ぎていましたが、望月社長の脳内マップには秘密の場所が山ほどインプットされており、抱えきれないほど大量に収穫ができました。大人のピクニック、そしてビール会社の支社長と一緒ということになれば、当然その日の夜はいきつけの居酒屋で「山菜大漁収穫まつり」です。揚げたてのコゴミやシドケの天ぷらのうまいこと。ヤマウドのサラダに感激し、ボウナのおひたしに感嘆の声。クマよけ直ちゃん、ビールを男らしくグイグイと飲み干しました。さらにボルテージは上がりっぱなし。

  岩手の沿岸は、イメージは海ですが、隆起地層がつくる雄大な山中も立派な財産です。自然豊かな三陸。震災から4年と2カ月。まだまだ笑えない人も多くいます。明るさが戻ってほしいと願う毎日です。(岩手県中核観光コーディネーター)


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