盛岡タイムス Web News 2015年  5月 16日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 いざ聖地の有明へ 佐々木貴大


 10日、岩手ビッグブルズの選手、チームスタッフ、そしてブースターが4年待ち続けた瞬間がいよいよ訪れた。プレーオフカンファレンスセミファイナル(東地区準決勝)を初めて突破し、東京都の有明コロシアムで行われるプレーオフファイナルズへの切符を勝ち取った。岩手県のプロスポーツチームとして、初めて「日本一」の栄冠へ挑む。

  開幕5連敗を喫するなど低迷し、10チーム中7位で終えた参入初年度から4シーズン目。初年度に岩手でプレーし、今季京都ハンナリーズから再加入した寒竹隼人選手は有明行きが決まった直後「あれだけ弱かったチームが、4年でここまで強くなるんですよ」と息巻いた。その言葉通り、10日の青森ワッツ戦は内容、結果共に圧巻だった。

  桶谷大ヘッドコーチが推し進めた堅守からの速攻は円熟味を増し、東地区屈指のインサイドを誇る青森を攻守ともに圧倒。点差が開いた後も「王座奪取」のチームスローガンのもと、緩むことなく選手は走り続け、プレーオフファイナルズへ弾みをつけた。

  10日の試合に駆け付けた2211人のブースターの中には、参入初年度のユニホームを着て応援する人の姿もあった。「強いから応援する」とは対極にある、「応援で支える」という、地域密着チームの理念がそこにあった。有明行きが決まった直後からは、フェイスブックなどで応援の方法などを真剣に議論するブースターもいる。チーム、ブースターとも「オール岩手」で臨戦態勢を整えている。

  23日のカンファレンスファイナル(地区決勝)の相手は、宿敵秋田ノーザンハピネッツ。今シーズンの対戦成績は2勝2敗。さらにシーズンの成績も、41勝11敗で、わずかにチーム間の得失点差により岩手が2位となっている。

  岩手は過去2シーズン、プレーオフで秋田と対戦し、苦杯をなめている。3度目の正直、借りを返す最高の舞台は整っている。ビッグブルズがbjリーグの聖地、有明で過去の雪辱を果たしてくれると信じている。
 


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