盛岡タイムス Web News 2015年  5月 22日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉251 草野悟 元気に頑張れ野生動物たち


     
   
     

 岩手に住んでいると、いたるところで野生動物に出合います。うそみたいな話ですが、金色のテンが早坂峠の近くでトンネルに入ろうとしていて、危ないので誘導したら、懐いて離れなかったことがあります。ほんとです。

  いやいや、きょうは「カモシカ」の話です。ニホンカモシカって天然記念物で希少動物です。ウシ目ウシ亜目ウシ科に属するウシの仲間で、シカの仲間じゃありません。じゃあなぜカモシカって言うのでしょうか。いろいろな説があるようですが、昔は狩猟対象の動物で、「食べてみたら鴨肉のようにおいしかった」というところから、鴨に似た味の鹿、で、カモシカなのだそうです。でも今は食べたら「逮捕」なのですよ。

  このカモシカ君、宮古市の街中、山口団地で私の車の前を横切りました。車を停めて携帯カメラを向けると、しばらくご覧のポーズです。実はカモシカは目が弱く、相手をボーっと見ているだけで、敵かどうかの判断をしているときにこのポーズをとります。春先はとても危険です。短い角で刺されて重傷を負った例はたくさんあります。間違っても近づいてはいけないのです。

  カモシカはウシ科と言いました。その証拠は「角」にあります。ニホンジカは角が枝分かれし、立派になると床の間に飾られ、日本刀なんか飾ったりしますが、カモシカの角は枝分かれしません。また生涯生え変わりはしないのです。つまり牛と一緒です。

  三陸鉄道はよく動物が線路へ出現します。熊や鹿、タヌキやキツネ、鳥類も出てきます。運転士は目をしっかり見開いて注意して運転していますが、それでも不可抗力でぶつかってしまう事故が後を絶ちません。三陸の自然環境の中で元気に生き抜いてほしいものです。


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