盛岡タイムス Web News 2015年  6月 25日 (木)

       

■  愛着の「玉山」継承へ 産業祭り復活へ若者動く 「農産物PR]とプロジェクトTAMAYAMAX 活性化願い11月開催へ


     
   玉山ゆかりの幅広い人材が参加して開かれた構想会議。会議終了後も近くの喫茶店で意見交換が続いた  
   玉山ゆかりの幅広い人材が参加して開かれた構想会議。会議終了後も近くの喫茶店で意見交換が続いた
 

 盛岡市玉山区の若手農業者らが呼び掛け、久しく途絶えている玉山の産業祭りを復活させる計画が進んでいる。同市との合併で設置された地域自治区の「玉山区」は、来年3月までで期限が切れ、住所表示からも一部を除き「玉山」の名称が消える。多くの伝統を育んできた玉山の良さを発信し、地域の誇りを次世代にも引き継げる場にしたいと意気込む。

  玉山地区の産業祭り復活に動き出したのは、地域の若手農業者らで組織する玉山区農産物PRプロジェクト(山本藤幸会長)や、玉山ゆかりの事業者や行政の関係者らが幅広く参加する「玉山地域活性プロジェクト・TAMAYAMAX」のメンバー。同区渋民のJA新いわて玉山支所会議室で23日、構想会議が開かれ、有志15人が、県産業創造アドバイザーの大滝克美さんの助言を得ながら意見交換した。

  計画では今年11月中旬、渋民公民館を会場に「玉山区産業祭り」を開く。郷土芸能団体や子どもたちによるステージ発表、地元企業・商店のブース出店、フリーマーケット、料理教室、地ビールが楽しめる「玉山バル」の開設などを構想。会議では「子どもたちに短歌を作ってもらって会場に展示しては」「玉山伝統の野良着を復活させたい」「若者も来たくなるようなイベントも必要」などさまざまな意見が出た。

  来年1月で盛岡市と旧玉山村の合併から丸10年。地域自治区がなくなれば、「玉山」を意識し、継承できる機会は、さらに減る。同区巻堀の工藤昭敏さん(38)=NPO法人ウェルネスクラブ理事長=は「子どものころからやっている地元の神楽が大好き。自分たちの世代は、玉山にものすごくノスタルジーを感じている。地域のまとまりを残すためにも何か面白いことを立ち上げて、さらに若い世代に引き継ぎたい」と思いを語る。

  瀬川徹さん(39)=ホテル安比グランドシェフパティシエ=も「自分の得意な食の分野で、この計画を盛り上げたい。玉山の特産品を生かしたスイーツも考えたい」と意欲を燃やしていた。

  産業祭り復活プロジェクトは、県の「いわて若者アイデア実現補助事業」に採択された。今後、さらに協力者を募り、玉山地域の活性化につながるよう計画を固める予定だ。

  中心メンバーの山本早苗さん(30)は「玉山には地元住民にも知られていない魅力が、まだまだあるはず。再発見する機会にしたい。観光客が繰り返し来たくなる仕組みづくりにもつなげていければ」と話す。


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