盛岡タイムス Web News 2015年  6月 27日 (土)

       

■ 岩手の魅力“切り撮る” 県広告写真家協会 30周年記念展きょうから公会堂


 

     
   30周年を記念して手掛けた広告物を展示した岩根裕樹さん(左から2人目)ら県広告写真家協会会員ら  
   30周年を記念して手掛けた広告物を展示した岩根裕樹さん(左から2人目)ら県広告写真家協会会員ら  

 県広告写真家協会(川代大輔会長、会員17人)の30周年記念写真展が27、28の両日、盛岡市内丸の県公会堂21号室で開かれる。1985年の「写真の日」(6月1日)に創設した同協会は、93年の世界アルペン盛岡・雫石大会や本県の観光キャンペーン、県内自治体の広報など広告写真に関わり、「時代の鏡」ともいわれる広告を彩ってきた。同展では、17人のプロ写真家の新作に加え、「県広告写真家協会クロニクル〜30年の軌跡」と題し会員が手掛けた広告物100点余りを展示している。

  同協会は、プロ写真家の相互扶助、技術向上を目的に18人で発足。会員は企業や団体、自治体などクライアントの要望に応えながら、デザイナーらと時代に伴走。本県広告史の一翼を担った。

  「クロニクル〜30年の軌跡」には、90年代から現在までのポスター、ちらし、雑誌などを展示。同展実行委員の阿部和史さん(45)=盛岡市中央通・studio風集代表=は「お客さまからの要望を自分のスキルを使って形にしていくのが広告写真。大変さはあるが、皆さんの目に触れる喜び、自分の仕事が見える喜びは大きい」と話す。

  「北東北へ針路をとれ」のコピーが印象的な5連ポスターは、北東北大型観光キャンペーン推進協議会(94年)で制作。「イーハトーブいわて物語」と題して安比高原ブナの二次林などの写真を使ったJRグループ「いわてデスティネーションキャンペーン」(12年)のポスターは記憶に新しい。

  90年代の自動車販売店や衣料品店のポスター、スキー場や観光施設のパンフレット、各市町村の広報媒体、平泉の「中尊寺」など文化財のポスターなど、それぞれの企業や地域の魅力発信に写真が生きる。

  初代会長の岩根悠樹さん(69)=盛岡市浅岸3丁目・いわねスタジオ=は「発足前はプロ写真家の横のつながりはほとんどなかった。撮影現場で不備があったときに困ることもあり、お互いに協力しようというのが始まりだった」と振り返る。

  松尾鉱山で生まれ、東京で写真を勉強した後、68年に岩手に戻った岩根さん。70年の岩手国体でも撮影に入った。「盛り上がっていて面白い時代だった」と、ファインダーを通して見た当時の岩手を懐かしむ。

  プロ写真家は「格好いいことばかりではない」というが、「仕事(広告物)を見て、若い人がプロ写真家の仕事に興味を持ってくれればうれしい」と話していた。

  「瞬きの時間〜1/30second」では、自分の写真を撮る機会が少ないという17人が、1/30秒という「刹那の時間」をそれぞれの被写体で表現している。

  会場時間は午前9時から午後9時、28日は同7時まで。


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