盛岡タイムス Web News 2015年  7月 7日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉65 盛岡市 上田地内 街の人情で再びにぎわい 商店街協同組合 今年も8月8日夏祭り(馬場恵)


     
  7月3日夜、居酒屋の2階に集まり、夏祭りについて話し合う上田商店街協同組合の理事ら  
  7月3日夜、居酒屋の2階に集まり、夏祭りについて話し合う上田商店街協同組合の理事ら
 

 「チラシは何枚作るの?」「今年はわんこ体操のインストラクターも呼んでるからね」―。

  3日夜、上田商店街協同組合(中川善功理事長)の理事ら8人が集まり、今年38回目を迎える夏祭りの運営を話し合った。祭りは8月8日、9日(午後3時から同9時まで)。会場は県立中央病院駐輪場。上田三小路町内会の子ども神輿(みこし)や上田中の太鼓、さんさ踊り、岩手女子高書道部や盛岡一高科学部のパフォーマンス、おやじバンドの演奏―。盛りだくさんの内容を企画している。

  地元の飲食店をはじめ、復興支援コーナーには久慈市や山田町など沿岸の商店も出店する予定。テント設営には、上田中の生徒がボランティアとして協力する。
「準備は大変だけど、やっぱり楽しい」「年に1回、商店と地域の人が触れ合う絶好のチャンス」。理事たちの表情に、やる気がみなぎった。

  同組合は1974年に設立。現在の組合員数は32。かつての商店街のにぎわいを考えると少し寂しい。だが、藩政時代からの歴史と人情は健在。人気の水彩絵はがきを発行する印刷所、きめ細かく相談にのる電器店や文具店、高齢者が夕方から「まだか、まだか」と開店を待つ居酒屋など知る人ぞ知る名店がある。

  この6月、盛岡上田郵便局に着任し12年目を迎えた中川局長(49)が7代目の上田商店街協同組合理事長に就任した。商店街の代表が郵便局長というのは、ちょっと珍しい。

  「高齢者が増えているのに、地元にパンツ1枚買える店がないというのは、やはり、まずい。難しい時代であることは確かだが、横のつながりで、お年寄りを見守っていけるような優しいまちづくりをしたい」と中川局長。商店が少ないなら、クリニックや薬局、金融機関も巻き込んで時代にあった活動を進めればいいと張り切る。そうした意味でも恒例の夏祭りは地域の絆を深める絶好の機会だ。

  組合専務理事で米穀店2代目の佐々木尚人さん(41)は五つ星のお米マイスター。「一般の商店が生き残っていくのは正直、大変。かゆいところに手が届く店づくりで踏ん張っていくしかない。上田商店街に行けば、これがある!というような目玉があれば…」と語る。若手理事たちがアイデアを練る機会は今後、ますます増えそう。

  組合理事で電器店を営む小野田利枝さん(53)も「楽しそうなことをしていれば、お客さんもきっと足を向けてくれるはず。町内の人たちの思いに応えていきたい」と笑顔で話した。  (馬場恵) 


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