盛岡タイムス Web News 2015年  7月 10日 (金)

       

■  開業100年のバリアフリー 盛岡市JR仙北駅 自由通路にエレベーター 要望の地元と完成記念


     
  仙北町駅自由通路のエレベーター完成をテープカットで祝う関係者  
  仙北町駅自由通路のエレベーター完成をテープカットで祝う関係者
 

 JR仙北町駅の東西を結ぶ自由通路に、高齢者や車いす利用者に配慮したエレベーターが完成した。同駅の自由通路は、これまで上り下りが階段とスロープのみだったため、車いす利用や高齢者の往来が不便な状態で、地元からエレベーター設置の要望が出ていた。完成記念式典が9日、盛岡市仙北2地内のJR仙北町駅前で行われ、市や地元、JR関係者らが完成を祝った。

  1915年の開業以来、今年1月で100周年を迎えた同駅は、1日約3千人が利用する。東西市街地を連絡する自由通路は、90年3月に仙北西地区土地区画整理事業の一環として西口広場とともに整備された。東口の駅改札や銀行の利用、買い物のために、自由通路によって東西を行き来する住民も多く、早期のバリアフリー化が望まれていた。

  2008年に仙北・本宮地区の住民が仙北町駅橋上化を実現する会を立ち上げ、市やJR東日本盛岡支社との勉強会、陳情活動を行ってきた。13年度から5回にわたって会議で地元意見を聞き、用地測量、地盤調査、詳細設計を実施。14年度に用地買収、工事に着手し、15年度に工事完了した。

  完成したエレベーターは、自由通路の東西に1基ずつ整備された。規格は横1・4b、奥行き1・35b、高さ2・3bで11人乗り。防犯のため、1階部分の乗り場にはエレベーター内部が見られるモニターが設置されているほか、非常用ボタン、LED照明灯7基も整備されている。西口広場から自由通路入り口までの階段部には車いすに配慮したスロープも設置。事業費は約1億7千万円で、国の社会資本整備総合交付金事業を活用した。

     
  式典後に完成したエレベーターに乗車する住民ら  
 
式典後に完成したエレベーターに乗車する住民ら
 


  自由通路の壁のパネルも老朽化していたため、エレベーターの整備に合わせ、地元住民の発案で、祭りや風景など盛岡の風物詩や仙北町駅開業にゆかりのある原敬にまつわるパネルにリニューアルされた。

  完成記念式典では、市やJR、地元町内会の関係者らがテープカットで完成を祝った。同駅西口にあるニチイキッズ仙北町駅保育園の園児13人もお祝いに駆けつけ、手作りのくす玉開披や歌の披露で式典を盛り上げた。式典終了後には来場者に記念品と餅が配布され、早速完成したエレベーターの乗り心地を確かめていた。 

  西仙北1丁目の高江柄トミ子さん(69)は「勤めていたときは毎日仙北町駅を利用していた。今は銀行や買い物に行くために自由通路を利用する。だんだんと足腰も弱くなってくるので、エレベーターの設置は非常に助かる。何年も前から完成するのを待っていた」と話した。

  谷藤裕明市長は「地域の皆さん方から自由通路の早期バリアフリー化の要望をいただき、地元や関係機関と協議を重ねたことにより、このたびエレベーター設置に至った。自由通路へのエレベーター設置により、快適で円滑な往来が可能となることで東西交流がさらに盛んになり、公共交通利用の促進に大いに寄与するものと期待している」と式辞を述べた。


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