盛岡タイムス Web News 2015年  7月 14日 (火)

       

■  真相究明を申し入れ 矢巾町の中2死亡 生徒の父が県、町教委に 担任と話し合いへ


     
  会見に出席した越教育長と校長(左)  
 
会見に出席した越教育長と校長(左)
 

 矢巾町内の中学2年の男子生徒が5日にJR矢幅駅で自殺したとみられる問題で、同生徒の父親(40)は13日、生徒が通っていた中学と県教委を訪問し、早急な真相の究明を要望した。同校では校長らが対応。父親が学校関係者との対話の場を持ったのは6日以来、1週間ぶりで2回目。同日は町教委が会見を開き、越秀敏教育長と同中学の校長が出席した。校長が生徒を救えなかったことに対して陳謝をし、いじめがあったことを前提に調査を進めていると説明した。

  父親は学校との面談の際、担任教諭との話し合いの場を作ることを求め、学校側はそれに応じたという。時期は未定だが、5日までの詳しい経緯や生活記録ノート以外での担任教諭の対応など、詳細を聞くとみられる。

  「担任と会い、(息子と)どんなやり取り、対話があったのかを聞くため、約束を取り付けてきた。今後、近いうちに会えると聞いている。起きるべくして起きた問題。それについて、しっかり調査をしてほしいと話してきた。校内で起こっていたこと、息子がどんな生活をしていたのか、息子に暴力を振るっていた生徒について調査し、報告してほしい」と話した。

  学校側は葬儀への出席が拒絶されるなど、父親と連絡を取れない状況が続いていた。父親は「きょう、校長から『このたびは申し訳ございませんでした』と謝罪もあり、今後の調査にあたって、以前の不信感はない」と説明。「一人一人の先生の判断で、連携や教訓が生かされていない。校長とは話をしたが、他の教職員も同じ思いで調査に協力してもらいたい」と要望した。

  父親は県教委学校教育室の大林裕明生徒指導課長にも面会し、一日も早い真相解明を求める申し入れ書を提出した。会談後、「学校や町に対して、しっかりやっていただくことを(県教委からも)働き掛けるとお話いただいた。気持ちの面でも分かっていただいたと思う」と述べ、今後の対応に期待した。

  いじめに関わった生徒について「当事者をはっきりさせないと、その子たちは反省しないし、他へ行って同じことをする」と話し、県教委に対しても当事者を特定し、しかるべき措置を取るよう求めたことを明らかにした。

  大林生徒指導課長は「教育の場で子どもの命がなくなったことは重く受け止めなければならない。お悔やみを申し上げた。学校の調査や学校の正常化に向け、今後もサポートしていきたい」と説明。今回の亡くなった男子生徒と担任教諭とのやり取りを学校長が把握していなかったことに関しては「詳しい調査はこれからだが、情報共有に課題があった可能性は高い」との認識を示した。

  県教委は、学校の調査などをサポートするため、町教委に生徒指導主事らを派遣し対応している。今週も当該校のスクールカウンセラーは2人体制とし、生徒らの心のケアに当たるとしている。

  父親は12日、紫波警察署で息子が学校内で暴行を受けていたとして相談。同署は調べを進めている。いじめ問題について全国的に活動するNPO法人が同署、学校や県教委への訪問に同席している。


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