盛岡タイムス Web News 2015年  7月 30日 (木)

       

■  みたけ学園とみたけの園 障害者支援充実へ整備 盛岡市手代森に中核を移転 県推計で27億円投入


     
   盛岡市手代森へ大部分が移転整備される計画の、みたけ学園・みたけの園(滝沢市穴口)  
   盛岡市手代森へ大部分が移転整備される計画の、みたけ学園・みたけの園(滝沢市穴口)
 

 県は、老朽化・狭あい化に伴い障害児・者のための施設みたけ学園・みたけの園を新たに整備する。2019年度以降の利用開始を見込む。総事業費は約27億円。14年12月策定の整備基本計画によると、両施設とも一部を除き、矢巾町の岩手医大敷地に移転新築される県立療育センターのある盛岡市手代森地内に建設される。みたけの園の一部が現在地の滝沢市穴口地内に整備される。

  両施設の新整備については15年度県大規模事業評価専門委員会(委員長・倉島栄一岩手大農学部教授、8人)に事前評価として諮問された。29日の専門委で説明された。この中で所管の県障がい保健福祉課は総合評価を「事業実施」とする対応方針案を示した。

  計画では事業期間は16〜20年度、総事業費を花巻市の同規模施設を参考に26億7千3百万円と推定。施設規模は盛岡市、滝沢市整備分を合わせて約6140平方bとされた。

  内訳は18歳未満を受け入れる福祉型障害児入所施設みたけ学園が1730平方b、障害者支援施設みたけの園が2910平方b、管理部門約1500平方b。みたけの園のうち軽度障害に対応する部分約1490平方bが滝沢市穴口の現在地に整備される。管理部門は分割される。

  これまで相部屋や男女同じフロアだった施設については、両施設とも原則全室個室で整備される。学園にはユニットケアのできる機能も備えられる。

  整備スケジュールは16、17年度に設計業者を選定し、基本・実施設計を実施。18、19年度に施工業者を選定。建設工事に着手し、竣工後の利用開始を見込む。既存のみたけ学園、みたけの園、移転先の手代森の県立療育センターの旧施設は解体される。

  みたけ学園は1959(昭和34)年に県立知的障害児施設として開設。97年に知的障害者更正施設として県立みたけの園を併設。2006年に運営が県社会福祉事業団に移管された。建物は県所有で、同事業団へ無償貸与。現施設は建設から33年が経過している。

  みたけ学園については自閉症や行動障害を伴う障害児、虐待などで措置入所の障害児が増えており、専門的な支援を行う機能などが求められている。短期入所や放課後のデイサービスなど在宅福祉サービスの利用増にも応じた支援機能の充実も必要となる。

  みたけの園は障害が重く、在宅での生活が困難で、長期間の入所が見込まれる障害者の個別ニーズに応じた支援、快適な生活環境を提供。短期入所など在宅支援機能も備える。

  大規模事業評価専門委は両施設について来年1月までかけて事前評価を行い、答申をまとめる予定。

  今年度はほかに盛岡市内の簗川ダム建設事業(1992〜2020年度、総事業費530億円)で4度目、同市と滝沢市にまたがる木賊川広域河川改修事業(1986〜2027年度、総事業費約137億5千万円)で2度目となる、大規模公共事業再評価も実施。11月までに答申が取りまとめられる予定。


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