盛岡タイムス Web News 2015年  8月 21日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉264 草野悟 三鉄へ元国鉄SL運転士来客


     
   
     

 ひょんなことから知り合ったのは元国鉄のSL運転士の渡辺成典さん。郡山機関区のカリスマ運転士だった方です。渡辺さんは、「街こおりやま」という雑誌に「汽笛一声 成典の呟き」というコラムを連載しています。現在70歳になっておりますが、とても壮健でさすがにSLで鍛え抜いた頑丈なお体です。コラムには約50年前のSL助士、運転士時代のことを実に細やかに記憶し、当時の楽しくも苦しくも、SLと苦難を共にしてきた生きざまが見事に描かれています。

  愛読者の一人としてとても感動したことを編集部にファンレターを書きました。そうしたらすぐに当のご本人から連絡があり、上京の時に郡山に立ちより初めてお会いしたのが4月でした。それから頻繁にお手紙のやり取りなどをし、わずか数カ月で旧知の友達のような感覚になってしまいました。

  その渡辺さんがお友達を連れて三陸鉄道にやってきました。郡山を早朝3時30分に出発してきたとのこと、恐るべしパワーに、あ然といたしました。早速、三陸鉄道北リアス線にご乗車いただき、久慈にある車両基地まで足を運んでいただきました。まるで子どものように車窓を眺め、トンネルの多さに驚き、「あまちゃん」の袖ケ浦駅、夏ばっぱの旗振り海岸に感動し、あっという間の小旅行でした。車両基地ではちょうどタイミングよく「潮騒のメモリー号」のお座敷列車のセットを作っていました。

  三陸鉄道の村上総務部長と同じ運転士同志としてすぐに意気投合。気動車の運転とSL運転のことなど楽しそうに話し込んでいました。渡辺さんのコラムは、SLばかりでなく、沿線の人たちの大事な足として、住民の方々との熱い関わりも描かれています。ほのぼのとしたイラストも挿入されていて、その腕前に驚くばかりです。鉄道は「とにかく住民の足なのだ」という思いは、三鉄もJR(国鉄)も変わりません。JR山田線の移管もそうあるべきと思う毎日です。
(岩手県中核観光コーディネーター)
 


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