盛岡タイムス Web News 2016年  6月 21日 (火)

       

■  参院選あす公示 岩手選挙区 新人3氏の争い濃厚 自公政権か野党共闘か 候補者少数、流動的要素も


         
  石川幹子氏 木戸口英司氏 田中真一氏  
 
石川幹子氏
木戸口英司氏
田中真一氏
 

 第24回参院通常選挙は22日、公示される。2012年12月の衆院選以降、「1強他弱」と呼ばれる政治情勢の中、安保法制の廃止を軸に野党が全国32ある1人区の全てで統一候補を立て、安倍自公連立政権に対抗。政府のアベノミクスや消費税率引き上げ再延期、憲法改正などをめぐって与野党が対決する構図だ。岩手選挙区(改選1)では自民が24年ぶりの参院議席奪還を狙い、野党が共闘して死守する構図となる見込み。7月10日に投開票される。

  同選挙区では自民党新人で元慶応大ラグビー部監督の田中真一氏(49)=公明推薦、野党統一候補の無所属新人で元知事政務秘書の木戸口英司氏(52)=民進、共産、生活、社民推薦、幸福実現党新人で県本部副代表の石川幹子氏(51)の3人が出馬を予定。他に出馬の動きはない。

  田中氏は22日午前8時から、盛岡市内丸1地内の櫻山神社で神事に臨み、同神社前で同時45分ころ、第一声を上げる。

  木戸口氏は同日午前8時から同市中央通1地内の事務所で出陣式をし、同9時ころ、事務所に近い日影門緑地前で第一声の予定。

  石川氏は同日午前9時半から同市大沢川原2地内の事務所で式典、その後第一声。

  田中氏陣営には、鈴木俊一会長ら県連所属の衆院議員4人が各選挙区で応援。前回2013年に田中氏を破って三選した平野達男参院議員も支援。14日の安倍首相来県では鈴木会長ら県連役員と最前列に並んだ。陣営としては、現政権の安定に向け、12年ぶりの新人同士が争う今選挙を好機と捉えている。

  木戸口氏陣営は、生活の党現職の主浜了参院議員が選対本部長を務め、野党4党が支える体制。達増知事が週末に街頭演説などで行動を共にし、知事後援会連合会役員も手厚く支援。衆院2区統一候補で民進の畑浩治氏(52)は同区内を一緒に回る。小沢一郎代表は公示日に県入りし、議席死守を訴える。

  田中氏は前回投票率57・53%で16万1千票台を獲得。これに対して分裂して戦った民進(当時民主)、共産、生活の各党候補の得票を合わせると、約4万票上回っている。

  ただ、前回24万3千票台と得票率約40%を占めた平野氏が田中氏支援に回ったことで、この行方が陣営の優劣を左右することになる。今回から18歳選挙権が適用されるとはいえ、候補者が前回よりも絞られた影響で投票率低下を懸念する声もある。このため公示直前の現段階でも流動的な要素が多い。

  有権者の約4分の1を占める盛岡市では支持政党を持たない「無党派層」が多数いる。こうした中、谷藤裕明市長が中立な一方、自民党市支部によると、市議38人のうち田中氏支持は自民、公明、無所属で17人おり、今後増える要素がある。13日には同氏を囲む会も催された。

  木戸口氏には応援する市議有志の会(高橋重幸代表)が16日に結成。民進、共産、社民、無所属の15人で構成された。20日には市中心部で合同街頭演説が行われた。

  多くの県議や市町村議、業界団体などもそれぞれの陣営を支援。市町村長は誰の支援にも動かない立場が多い。党派を超えた支持を集めて当選した首長の場合、本人は動かなくても支持層が態度を鮮明にする例がある。

  石川氏の陣営は与野党対決と一線を画す独自の戦い。公示後24日には釈量子党首も来県する予定。
 


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