盛岡タイムス Web News 2017年  5月 19日 (金)

       

■  〈よみがえりのベル鳴る街 日詰リノベーションまちづくり〉B ミルクホール・マイカ 地域の人集まる場に 店主の福士さん 空き家増に危機感


     
  ミルクホール・マイカの福士さん(右)  
 
ミルクホール・マイカの福士さん(右)
 

 古民家や空店舗を舞台としたリノベーションスクールをきっかけとする事業が生まれる中、独自に空き家を活用した取り組みも展開されている。紫波町・日詰商店街で昨年10月から営業している「ミルクホール・マイカ」(福士麻未店主)は、昔は青果店だった空き店舗を改装。若者も集えるような、商店街に今までなかった、おしゃれな空間を生み出した。商店街における新たなコミュニティー形成にも、「リノベ」をきっかけとした取り組みが重要な役割を担いそうだ。

  店舗は1階がカウンター6席に、2階はレンタルスペースとして15〜20人程度が入れる。基本的には日中の営業だが、予約があれば夕方以降の営業も行う。

  「地域の人が集まる場所、コミュニティースポットにしたい」と話す福士さん(36)。商店街の食べ物は持ち込み自由にする他、今後は2階をハンドメード教室などにも利用してもらいながら、誰もが使いやすい空間の創出を思い描く。

  実家が鉄工所を営んでいる福士さん。店舗に活用した建物は、持ち主や周辺住民が、空き家が増えていく現状に危機感を抱く中、以前から自分の店を持ちたいと考えていた福士さんへ活用についての誘いがあった。

  元は店舗だったが老朽化が激しく、昨年4月から半年かけて改修。木目が映える店内に、知り合いの町内外の作家5人が作る小物やバッグなどの雑貨コーナーも設ける。こだわりの作品は店内の温かな雰囲気に合い、住民が集える場を一層引き立てている。

  専門学校でショップ経営を学び、親戚が営むスナックで接客や飲食業を学んだ。なかなか機会に恵まれなかったが、商店街再生への機運が高まる中で、自分の店を持つという念願をかなえた。

  同店ではケニア紅茶、ソフトクリームをメーンに提供している。紅茶はケニアで無農薬栽培されているもので、福士さんは、よりおいしい紅茶を探す中でケニア紅茶に出合い、輸入元から直接購入しているという。ソフトクリームは牛乳にこだわり、バニラを使わずに仕上げている。酒類もそろえ、ソフトクリームと合わせたオリジナルのデザートも魅力だ。

  昨年10月に開店し、半年が過ぎた。福士さんは「ふらっと立ち寄って、『ただいま』と言ってもらえるような、気軽に来てもらえる店づくりをしていきたい」と展望を語った。

  午前11時から午後4時まで。日曜、祝日定休。問い合わせは電話019―618―8098。

 (山下浩平)



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