盛岡タイムス Web News   2017年  7月  29日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 相原礼以奈 目標が育む夏と未来


 7月7日、今年も夏の高校野球岩手大会の開幕とともに、別刷りの高校野球特集を発行した。先輩担当者が毎年「無事にこれが出ると夏が終わった気がする」と話す恒例の特集号。お忙しい中、取材や写真撮影にご協力いただいた各校の皆さま、本当にありがとうございました。

  特集のための取材で各チームにいろいろな質問をする中で、決まって県大会での目標を伺う。「優勝」「ベスト8」「部の歴史を塗り替える」「最後まで全力プレー」など、チームの状況を見詰め、そして挑戦の意思を示したそれぞれの目標がある。

  1994年以来の甲子園出場を掲げた盛岡四は、4年ぶりにベスト4入りを果たした。勝ち進む中でも「自分たちの目標は甲子園」と常に前を見据えていた。準決勝で敗れたものの、及川優樹監督は選手たちの成長を受け止め「公立校でも岩手県で甲子園を目指していいと改めて感じさせてくれた」とねぎらった。

  「うちは甲子園なんてことは言わない。いかに一試合でも、自分たちより強いチームを食えるか」と話したのは、江南義塾盛岡の内藤修監督。昨夏の初戦コールド敗退から、今春8年ぶりの県大会進出。今夏は最初から選手たちの気迫が違っていた。自信を付け、実力を出すための目標設定の力も感じた次第である。

  もちろん、近年どうかと思うくらい炎天下での夏大会。ある選手の保護者が話してくれた「最後までグラウンドに立って元気にプレーしてくれたら」というのも立派な目標になる。

  それぞれの目標は異なるが、そこに向けた努力は必ず人を成長させる。改めてそう思う大会だった。同時に、最近の自分は明確な目標に向かって努力しているだろうかと反省。高校野球担当も5年目ながら、いまだ目の前のことに精いっぱいな節がある。経験させてもらったことを生かしていけるよう、自分にとって少し高い目標を意識していきたいと思う。


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