盛岡タイムス Web News   2017年  8月  7日 (月)

       

■  滝沢市 治水で仁沢瀬川改修 小岩井地区 河道拡幅と捷水路整備


     
  大雨災害で何度も越水した風林橋周辺(6日撮影)  
  大雨災害で何度も越水した風林橋周辺(6日撮影)
 

 滝沢市は2017年度から、同市小岩井地区を流れる準用河川仁沢瀬川の改修事業に着手する。河川の流下能力不足により、2013年8月の豪雨など周辺地域に浸水被害を出した河川の2・6`区間に河道拡幅と捷水路を整備。9月以降に測量などを開始予定。市は総事業費を約11億円と試算し、30年間の計画対象期間を見込む。2日の市議会議員全員協議会で説明した。

  同市小岩井地区は、小岩井駅を中心に宅地開発が進んだが、河川の流下能力不足によりたびたび浸水被害を出していた。市はこれまで、越前堰土地改良区や雫石町などと協議。植生土のうによるかさ上げ工事に取り組んできたが、土地改良区の用水路施設のため抜本的な整備ができなかった。

  このため、市は16年度に土地改良区からの施設・土地の譲渡を受け、準用河川に指定。準用河川仁沢瀬川の管理などに関する基本協定書を締結した。事業計画を岩手河川国道事務所などと協議し、17年度からの補助事業の導入に向けて新規事業採択を要望していた。

  整備期間は30年間を見込むが、社会環境の変化などに合わせてその都度見直しを予定。仁沢瀬川流域には国の絶滅危惧U類のカワシンジュガイが生息しているが、工事に影響のない上流域への移植作業をする。また、希少植物移植の他、希少猛禽類ノスリのモニタリング調査も行う。

  17年度は区間の測量と地質調査、下流部の一部を含む500bの予備設計を9月以降に予定。18年度に残り2・1`の予備設計などを行い、19年度以降に詳細設計を開始する考え。

  事業期間の根拠となる県からの社会資本整備交付金配分額は、事業費ベースで年3千万円を見込む。しかし、議会は年3千万円の予算で流下能力の不足する同市大釜風林の風林橋付近の架け替えが可能か心配した。

  都市整備部河川課の五日市朗課長は「懸念となっている風林橋付近の工事は、県と予算の協議が必要と考える。予備設計ができ全体計画の見通しが見えてからとなるが、協議していきたい」と答弁した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします