盛岡タイムス Web News   2017年  9月  6日 (水)

       

■  旧紫波郡役所 町が初の本格調査へ 9月補正案に調査費計上 旧役場敷地活用関連で


     
  初の本格的な調査が行われる旧紫波郡庁舎  
 
初の本格的な調査が行われる旧紫波郡庁舎
 

 紫波町教委は、同町日詰西裏地内にある町指定文化財の旧紫波郡役所の調査を行う方針を固めた。5日、開会した町議会9月会議の一般会計補正予算案に、文化財調査業務委託料464万円を計上している。郡役所は1975(昭和50)年に他の文化財60件とともに町指定となったが、当時は価値付けの基準となる詳細な調査は行われておらず、初の調査となる。同予算案が可決されれば、遅くとも10月には調査に着手し、約半年間で完了する見通し。

  町では郡役所がある、旧町役場敷地の利活用を検討中。有識者らによる敷地検討委員会からは「郡役所の取り扱いが決まらなければ、敷地の活用方法を協議できない」などの指摘を受けていた。

  今回行われる詳細調査は、旧郡役所の具体的な価値付けを行うもの。旧町役場敷地の活用の方法次第では移築の可能性もある。その際、特に保全すべき建物内の意匠などについて、調査に基づいて定める。

  旧郡役所は1898(明治31)年に建築されたとみられる洋風建造物で、旧郡制下で使われていたものとして、県内に唯一残る庁舎施設。1926(大正15)年までの27年間、紫波郡役所として使用された。55(昭和30)年4月に町村合併で紫波町が誕生。60(同35)12月に旧町役場の新築に伴い、敷地内の国道4号に近い場所から、やや奥まった場所に、入口を東側から西側に反転するように移された。移築の際、規模が縮小したとみられる。

  紫波町制の施行後も会議室や入札資料の縦覧室、選挙時の準備室や期日前投票の会場として活用された。木造2階建て、延床面積は181・81平方b。外観は建築当時の瓦屋根から鉄板ぶきになった他、ほぼ原形をとどめているという。現在、旧町役場や旧郡役所がある敷地内は立ち入り禁止となっている。

  町教委の谷地和也学習推進室長は「調査は敷地検討委員会と並行しての実施になる。町の文化財専門調査委員から意見をもらいながら、調査を進めたい」と話している。


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