盛岡タイムス Web News   2018年   6月  4日 (月)

       

■  東北絆まつり閉幕 熱気の輪から夏へゆく 盛岡市に2日間30万人 復興7年6県の連帯


     
  各団体が笑顔で交流を深めながら戻ったパレードの復路  
  各団体が笑顔で交流を深めながら戻ったパレードの復路
 

 東北6県を代表するまつりが集結した東北絆まつり(同実行委員会主催)は3日、盛岡市中央通や盛岡城跡公園などを会場にパレードや郷土芸能ステージが繰り広げられ、2日間の日程を終えた。にぎやかに盛岡の市街地を彩ったまつりの競演が、東日本大震災津波からの復興に向かう東北の絆を再確認する機会となった。この日も中央通を中心に大勢の観客が沿道を埋めた。主催者によると3日は15万8千人の観客が訪れ、2日間で30万3千人となった。これから夏本番を迎え、東北の各地でそれぞれのまつりが開催される。

  2日目のパレードは、前日よりも1時間早い午後0時30分からスタート。中央通の沿道には、朝から場所取りに訪れる観客の姿も目立った。盛岡神輿の渡御、竹内菜緒さんによる独唱に続き、6市町と6まつりの関係者が出発宣言。山形花笠まつり、福島わらじまつり、仙台すずめ踊り、盛岡さんさ踊り、青森ねぶた祭の順にパレードし、秋田竿燈まつりも中央通の各ポイントで演舞を実施した。

  盛岡で29・8度と今年最高となった気温の上昇とともに、まつりの熱気も最高潮に。各まつり団体の演舞に、沿道から大きな拍手が送られた。パレードの復路は、6県のまつり参加者が互いの踊りを踊りながら市役所前まで戻った。パレード終了後は、あちこちで他団体と記念写真を撮る光景も見られ、参加者同士の絆を深めた。

  パレードに参加した大宮さんさ踊り保存会の武田美咲さん(24)、竹原沙希さん(20)は、終了後にねぶたのハネトなどと記念撮影。「初めて参加したが、こんなに温かい声援をもらえるとは思わなかった。沿道も一緒に楽しんでくれて、周りを見ても笑顔ばかりだったので、こちらも楽しめた。達成感があり、最後はねぶたの踊りも教えてもらった。ねぶたや竿燈、すずめ踊りに今度は行って見てみたい」と充実した表情を見せた。

     
  東北六魂祭の順番では次の開催地が想定される福島県の福島わらじまつり  
  東北六魂祭の順番では次の開催地が想定される福島県の福島わらじまつり
 


  仙台すずめ踊りの団体「伊達の舞」の川口知子さん(48)は、東北六魂祭時代から全8回に参加している。「体力の消耗もあったが、天気にも恵まれたし、お客さんの拍手や手拍子、声援で最後まで楽しく踊れた。絆まつりは、他団体に踊りを教えてもらったり、交流ができ、まさに絆を深められるまつり。本当に楽しかった。すずめ踊りにも興味を持っていただけたと思うので、ぜひ仙台にもたくさんの方に来てもらいたい」と話した。

  沿道でパレードを観覧した盛岡市の佐々木幸子さん(70)は「きのう、テレビで見ていて、いてもたってもいられずに見に来た。実物を見た方が何倍も迫力があっていい。やっぱり地元のさんさ踊りが、太鼓の数も多くて良かった。どの団体の参加者も皆さん笑顔でやっていていい雰囲気だった」と間近で6県のまつりを楽しんだ。

  パレード終了後に、盛岡城跡公園のメーン会場で行われた閉祭式には6市長が参加。実行委会長の谷藤裕明盛岡市長は「復興に向けた私たちの熱い思いと、(震災で)国内外から寄せられた支援への感謝の意を全国に発信することができた。復興への道のりは長く、これからも続く。東北絆まつりを通じて生まれた皆さんとの新たな東北の絆を広げ、未来への歩みに弾みを付けたい」と2日間を振り返った。

  同実行委員長の谷村邦久盛岡商工会議所会頭は「多彩な東北が、熱い絆でひとつになるをテーマに開催してきた東北絆まつりも閉祭を迎える。この東北絆まつりを契機に、東北が輝かしい未来へ大きく前進することを願う」とあいさつした。


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