盛岡タイムス Web News   2018年   7月  4日 (水)

       

■  継承者の心配をせずに 永代供養付き有期限墓地 盛岡市名須川町徳玄寺が開設 個別区画利用後に合葬


     
   徳玄寺の境内墓地に設けられた永代供養付きの「有期限墓地」  
   徳玄寺の境内墓地に設けられた永代供養付きの「有期限墓地」
 

 盛岡市名須川町の真宗大谷派池水山徳玄寺(石田正純住職)は境内墓地に、個別墓として期間を区切って利用した後、期間満了後は寺が永代供養墓に移して供養する「永代供養付き有期限墓地」を開設した。子どもがいなかったり、いても遠方に住んでいたりしてお墓の承継や将来的な管理に悩む人は少なくない。時代を反映した新しいお墓の選択肢として提案する。

  永代供養付き有期限墓地は、寺側が決まった形の墓石を用意。あらかじめ、お墓の使用期間(10年単位)とお墓に入る人数を契約する。契約期間満了後は寺が責任を持って墓石を撤去し永代供養墓へ合葬して供養する。将来的な「墓じまい」まで契約に含めたことで、後継者がいない人でも安心して墓を持つことができるようにした。

  墓地は1区画0・36平方b(60×60a)。墓石は縦型で下部のスペースに納骨し、故人の名前を墓碑に刻める。料金は夫婦など2人利用、10年契約の場合で墓石代、区画使用料、工事費、永代供養墓への改装費、永代供養料込みで120万円。必要に応じて墓を使用する人の人数は増やせる(1人増えるごとに永代供養料30万円を追加)。使用期間の契約更新も可能で、10年延長ごとに料金は15万円。他に、墓の使用予定者が存命の場合に限り護持会費として毎年1万4千円を納入してもらう。契約者の過去の宗旨・宗派は問わず、申し込み後は真宗大谷派の儀式により仏事を行う。

  少子高齢化で家族の形が多様化する中、同寺でも無縁墓が増え、後継者がいない世帯などからは墓に関する相談が多く寄せられていた。はじめから共同墓に埋葬されることに抵抗感がある人や家族が元気なうちは個別に手を合わせられる墓石が欲しいという人のために新しいシステムを考えた。

  現在、12区画まで用意しており、既に2基の契約が決定。近く5基に増やす。6月の受け付け開始から10件程度の問い合わせがあり、反響は大きいという。

  石田住職(34)は「寺側も時代の変化に即した供養の方法を提示していく必要がある。墓のことで心配されている方が多いが、さまざまな供養の選択肢があることを知り、安心して相談してほしい。形は変化しても、寺との関係を保ち、故人を大切に供養していくあるべき姿を次世代につなげていきたい」と語る。

  問い合わせは徳玄寺(電話019―622―8249)へ。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします