盛岡タイムス Web News   2018年   7月  6日 (金)

       

■  〈見上げよ夢ブランド しわみやげプロジェクト始動〉7 洋菓子に酒かす オガール祭り(8月)出品へ試作 ポテト デリマメタ高橋和久さん「甘みやうま味生かす」 はちすずめ菓子店阿部靜さん本物の味つくりたい


 紫波町で若者が中心になって取り組まれている「しわみやげプロジェクト」では現在、8月に町内で行われる「オガール祭り」出品に向け、商品の試作に取り組んでいる。調理には町内の産直施設・紫波マルシェ内でジャガイモ料理を主に提供する「ポテト デリ マメタ」店長の高橋和久さん(30)=紫波町片寄=、日詰商店街の裏手に店舗を構える「はちすずめ菓子店」の阿部靜さん(36)=花巻市=の2人が携わる。(山下浩平)

  プロジェクトでは、酒かすを使った洋風菓子の製造を構想し、試作を重ねている。町産の季節の果物、小麦などを使っていく。調理を担当する2人は昨年10月の始動時にプロジェクトへ加入。今後、他メンバーとも試食、意見交換をしながら、同イベントで提供できる商品の開発を目指す。

     
  プロジェクトメンバーらと試作品の検討をする高橋さん  
  プロジェクトメンバーらと試作品の検討をする高橋さん
 


  ■酒かすで風味を引き立てたい=高橋さん

  マメタは同町片寄の高橋農園の直営店。農園で生産しているジャガイモを使った料理を中心に提供している。また、以前から酒かすを使ったシフォンケーキやワッフルなども期間限定で販売しており、人気商品の一つになっている。

  「酒かすの使い方が幅広くなり、お客さんの反応も良い。(作り手として)売りやすい環境になっていることを感じる」と話す。

  今後の商品作りでは、酒かすの甘味やうま味を生かすことにこだわりたいという。「酒かすを他の素材と合わせることで、風味が引き立つ。こくを足してくれるような存在。果物との食べ合わせも模索していきたい」と展望した。

     
  酒かすの活用へ熱い思いを持つ阿部さん  
  酒かすの活用へ熱い思いを持つ阿部さん
 


  ■酒かすでしか作れないものを=阿部さん

  清酒醸造の副産物として生まれるため、発酵臭など特有の香りや味がある酒かす。動物性の食材を使わない「ビーガン」料理では、チーズの代用品として酒かすが活用されることが多いという。はちすずめ菓子店では、ビーガンにこだわり、手作りのアップルパイや各種キッシュを製造、販売している。

  土産品開発においては「何かに寄せる、代用ではなく、酒かすでなければ、この味を作れない、というものを作りたい。もどきは、本物には勝てない。そもそも、酒かすのおいしさがあるから、その味、風味を生かしたものにしたい」と思いを語る。

  また、「全然、味がしないものを作るのも意味がない。ちょっと、ほんのり風味があるくらいなら、その商品じゃなきゃいけない、(お土産として)忘れられないというものにはならない」と話している。


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