盛岡タイムス Web News   2019年  9月  11日 (水)

       

■  盛岡市 岩山エリアの活性化へ 民間からアイデアを募集 旧漆芸美術館活用へ調査


     
   再整備事業に向けて盛岡市がマーケットサウンディング調査を実施する旧岩山漆芸美術館  
   再整備事業に向けて盛岡市がマーケットサウンディング調査を実施する旧岩山漆芸美術館
 

 盛岡市加賀野才ノ神の旧岩山漆芸美術館の再整備事業に向けて、同市は民間事業者から事業への参入の可能性や市場性などを確認するマーケットサウンディング調査を実施する。盛岡市動物公園の再生事業をリードプロジェクトとする岩山エリア公民連携基本計画の一環で、民間の発想を生かして既存公共施設の利活用を検討する。市総務部管財課では調査の対話への参加申し込みを20日まで受け付けており、13、19日には現場見学会も実施する。

  同施設は、画家の故橋本八百二氏が盛岡橋本美術館として1975年11月に開館。2001年3月に閉館後、財団法人盛岡橋本美術館が03年に市へ土地、建物、美術品などを寄贈した。その後、市と使用貸借契約を結んだ法人が04年5月に岩手漆芸美術館を開館。一時休館期間を経て、09年8月から再開館したが同年11月末で閉館となった。閉館後、市では内部で活用について検討を行ってきたが、利用には至っていない。

  建物は、鉄筋コンクリート・木造亜鉛メッキ鋼板の4階建てで、床面積は3663・67平方b。各階に工房や展示室、倉庫などが配置されている。建物内には橋本八百二氏の巨大な壁画など一部美術品も残されている。一方で、建物が老朽化しており、現行の建築基準法に適合させる必要があるため新たな活用には大規模な改修が必要。区域区分が市街化調整区域や宅地造成等規制区域となっているため、用途も制限される。

  今回の調査では、盛岡市で大規模改修を行うことなども含め、旧岩山漆芸美術館の再生事業に向けて民間事業者との対話を通じた自由な発想を取り込み、新たな利活用の方策を探る。19年度の調査では、10月15日から同18日に民間事業者との対話を実施。21年度には投資意欲の変化などを踏まえ、再度調査を実施する予定。

  市総務部管財課の佐藤智浩課長は「岩山エリアの公民連携基本計画のリードプロジェクトである動物公園の方が一段落した時点で、エリア全体に人が集まるように旧漆芸美術館の再生事業も図っていきたい。岩山エリアの活性化のために、民間からさまざまなアイデアをいただきたい」と呼び掛ける。

  調査での主な対話の内容は▽事業への参入意欲▽当該建物を利活用するメリット▽事業コンセプトやイメージ▽利活用の規模や用途▽概算整備費▽維持管理▽収益▽事業資金の調達方法▽市に求める契約内容―など。

  対話を希望する場合は、同課の電子メール(kanzai@city/morioka.iwate.jp)に、対話へのエントリーシート、質問シートを添付して申し込む。現場見学会への参加を希望する場合もエントリーシートの所定事項に記入する。対話に当たっては、事前ヒヤリングシートを記入し、実施日に持参する。問い合わせは、市総務部管財課財産係(電話613―8340)。


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